悔しい

結論から先に言うと、マットレスはある事情で運べなくなった。というより、一刻も早く運ぶことができなくなったというほうが正解かもしれない。
くやしい。自分の力のなさに苛立つ。
方法を考えるしかない。
NGOだ。それしかない。ピース・ウインズ・ジャパンに打診した。
結論はまだわからない。彼らも今、各地からの支援の声を、被災地に具体的に展開する為に必死に動いている。電話の向こうでは、大勢の人が様々な手配をしている声が聞こえた。
今とにかく、ガソリンが確保できない状態らしい。NGOでも、支援の声を被災地に届ける為の、輸送手段確保が困難なのだ。
このはがゆい気持ちをどうしよう。くやしい。

みんなサラリーマンだから、会社事情はあるから、私ひとりで、勝手に騒いでも、これはただのマスターベーションになる。
冷静に自分のイメージを実現する方法を見出そう。

氷点下に冷え込み、雪が積もる被災地の、冷たい体育館に、シート一枚、毛布1枚をひいただけで、寒さに震え、丸まって過ごす夜。
余震に恐怖し、津波映像がよみがえる。
外へ出ても、廃墟が目に写る。
体の不自由な老人が、痩せた背中を痛めながら、寒い体育館で助けを待っている。

もう会社をあてにはしない。自分でやるしかない。信念を以ってやろう。
協力してくれる部下と、今までのブレーンを使って。