UFO

昨夜、やはり原発事故のニュースを見ていた時だった。妻が言った、突然の発言に驚愕。
「ねえ、こんな時こそUFOが来てくれればいいのにねえ〜」
ブッと吹き出す私。
「な、なんでUFO?」
「だって、もう宇宙人に頼むしかないじゃん」
「う、うちゅうじんに?な、なんでうちゅうじん??」
「宇宙人だったらさあ、なんか全部持っていってくれたりとかさあ、バッと解決してくれそうじゃん」

呆然とするおいらを尻目に、至って真面目な妻。10秒間ほど固まったまま、言葉を失う俺に、妻が一言。
「すみよし、宇宙人知り合いいないの??」

ドンガラガッシャンピ〜〜ッ

不謹慎なのか、天然と言ったらいいのか・・・。
もともと天然と言えば天然な妻なのだが、この時ばかりは息子と爆笑。そりゃないわ〜と思いながら、「知り合い、いねえし〜」と答えた。
少し時間が経って、考えたのだが、確かに地球の歴史は、とりわけ「核」に対しては、確かに少しづつ学んできているところもある。原発の事故も何度も繰り返して、特に今回の事故によって、世界の原子力に対する考え方も、さらに進化するとは思うのだが、もっと言うと、核の問題は確かに太陽系全体にも何らかの人的要因を以って異常を起こしかねない問題でもある。星系にもたらす人的要因が、地球や星系への異常となって現れることがあったら、いつかの将来、人類はもとより、銀河系を中心とした人的災害を招く事もあるんじゃないかなあ〜と、思ったりした。同時に、今まで妻に、
「宇宙人は存在する」
「人類が反物質重力エネルギーを開発できればワープ航法が開発できて、宇宙探索が可能になる」
「24世紀の地球は、お金と時間の概念がなくなって、人は名誉の為だけに働くようになる」
「バルカン人、ロミュラン人、カーデシア人、ボーグ、クタリア人などの宇宙人がいる」
などと、完璧にスタートレックの内容に沿った話を、長い間仕込んできた事を後悔した。

これほどの東北地方の被災状況と原発の現状を見ると、本当にもし宇宙人がいて、今の地球を見ているならば、ちゃちゃっと助けてくれないだろうかと、半分本気で考えてしまった。

もうすぐ4月。長男が中学に入る。この国の将来を思うと、我愚息であっても、社会に貢献できる人間になってほしいと思う。今日制服も出来上がった。新品の学生服に、懐かしさと、大人に近づく愚息に寂しさが入り混じる。あんなに小さかったのに、こんなにでかくなりやがって。妻が愚息に学生服を着るように言い、お父さんに見せなさいと言った。ダボダボの学生服。それを見て、「やだ〜大きくなっちゃってさびしい〜」とふざけて愚息に抱きつく妻。「くんなよ〜きもちわりい〜」といって逃げる息子。母親と濃厚な「チュー」をしていたかわいかった息子はもういない。かわいいことに変りはないが、「もう中学生」。
学生服、38,000円だって。経費かかるなあ〜