日本人の心

私はつくづく日本人なのだと思う。
昨夜、避難所に訪問する、天皇皇后両陛下の映像ニュースを見た。体育館の床に敷かれたシートに膝を付き、被災者の方々に丁寧に笑顔でお話しする姿を見て、心から感激し、感動した。胸が熱くなった。
両陛下の被災地訪問は、他国の大統領の戦地訪問などとは違う。
わが国にとって天皇は、日本の神話のもとに、国の政(まつりごと)を司る神である。ここでいう神とは、キリスト教などの一神教における神(ゼウス)とはまったく違う。
日本は、海や山、空、風、草木、森、川や谷、石や水、八百万の神があらゆるところに存在しているという神話によって、国の神事が太古からなされてきた。日本人と、日本でしか感じられない感覚という物があると思う。数年前、伊勢神宮へお参りに行った。内宮には、本当に神が宿る感覚がある。しかし一方で、外国のどんな景色の場所に行っても、私はそこに八百万の神が宿っている感覚になった事はない。やはり、この国は神の国なのだ。
奥入瀬の渓流を眺めていると、石にも、草木にも、流れる川の水にも、神が宿っていることがわかる気がする。日本には、そのような場所が、いたるところに存在する。
天皇陛下は、実は、しょっちゅう宮中で、長い時間正座し、政における儀礼を行い、ひたすら民の無事と繁栄を奉っている。これは太古から定められた、天皇の公務である。あまり知られていない事だろう。天皇陛下って、毎日何をしているんだろう?って、考えた事はあっても、実際にどんな生活をされているかは、なかなかわからないと思う。
昨日のように、両陛下が被災地をご訪問されるのは、実は忙しい政のスケジュールの合間を縫ってのご訪問だったはずである。最短でも3ヶ月後までの政や公務の予定がびっしりなのだ。
ありがたいことだと思う。天皇陛下は、その自身の人生すべてを、国民と国の政に捧げているのだ。

今回の災害には、天災と人災の両方がある。その両面から被災者の方々は苦しめられている。現政権でも、結局みんなが経験がないから、対応が遅い。判断も遅れる。ただでさえ無力な政権に、他政党は力を貸さない。
政治家発〜政治家着の自滅列車に乗って走る現在の政治。そんな中で、両陛下の被災地訪問は、ほんの少しでも、被災者の方々の心に、幸せを与えられたえだろうか・・・。そう願う。
被災者の方々は、もう、「我慢のコップ」が溢れる寸前だ。溢れる前に、少しでも中身の「不安」や「絶望感」や「悲しみ」や「ストレス」を抜き取ってあげたい。
愚民の私が出来る事、募金、仕事、消費経済活動・・・。そのくらいか。
コンビニの買い物、おつりのうちの、10円単位以上は、常に募金箱に入れるように努めている。他に出来る事は今はない。しかし、マスコミに踊らされず、報道をよく見て、考え、冷静である事、そして情熱を持つこと、そうやって東北を見守りたい。原発を見守りたい。

おいらが見守る子供達。長男は本日始めての部活での水中練習。寒いぞ〜きっと。まだまだ寒い季節の水中練習。弱音を吐いたら叱ってあげなきゃ。
競泳練習用の水着、先日買いましたが、今は本当に高くなりました。昔はせいぜい、3,000円だったのに、今は普通に5,000円以上しますし。
経費かかるなあ〜