進歩のない生き物

自民党の谷垣総裁が、鉢呂前経済産業相の辞任に対し、任命責任を取るべきだと、代表質問で演説ぶった。
さらに、そもそも首相をチョコチョコ交代させたのは他でもない自民党からなのに、当の自民党である谷垣が、鳩山や、菅の短命政権を批判している。
そして、すぐに解散総選挙せよと、今、内閣が出来たばかりで、解散して政局にしようとしている。

はあ〜〜〜〜〜。



頼む谷垣・・・。お前はもういいんだ。黙れ。



一方、野田首相は、
「目の前の危機、課題を一歩一歩着実に乗り越えていく。国民に誠実に説明し、しかるべき時に審判を仰ぎたい」
と、その通りな回答をした。
また、「少なくとも今は解散の時期でないと確信している」と述べ、早期解散を否定したのだが、これもその通りだな。

大連立をなぜか知らんが、やたらにマスコミが仰ぐ。ちょうにち新聞(朝日新聞)などは特に狂ったように騒ぐ。

結局まだほとんどの政治家は、「正義」を求めて政治という政(まつりごと)を見ているわけではないのだ。自信の正当性でしか政治を見ていない。
野田さんは勝海舟の言葉を引用し、政治は「正心誠意」そのものだと言った。言葉が上手いとか、野田さんをそういう人やマスコミも多いが、たとえば前総理の菅さんの、「発言」と「顔、表情」が見事に比例していない、すなわちウソっぽく聞こえるような人よりも、はるかに野田さんは真実味を感じるのは私だけだろうか。
野田総理の発言には誇るべき「人格」が現れているような気がしてならない。

過剰な期待は、また裏切られた気持ちにされてしまうかもしれないが、なんだか、野田さんは実は気がついている気がする。昨今の政治家の馬鹿さ加減を。
自分が総理大臣になった暁には、どの様に発言し、どの様に振る舞い、どんな人と腹を割り、どのように協力を仰ぐか、自分の中で想像していた気がしてならない。
政治の世界はベストな判断、選択が存在しない。
ベストだったかどうかは、いわば歴史が判断するのだから。
しかし、より[Better]な判断は存在するのだ。党内協力や与野党協議の運び方、野党の動かし方、世論の引き寄せ・・・。
ダメそうなフリして、ヘタクソそうなフリして、結構上手くやりそうな気がする。

日本は向こう10年以上は、大きな経済成長はしないだろう。
地球の歴史で、過去に様々な文明が崩壊してきたのと同じく、日本はもちろん、アメリカを筆頭にする欧米諸国の資本主義経済、自由原理主義が、崩壊していくのかもしれない。
かわって、もっと過酷な弱肉強食市場原理主義みたいな、中国やロシアなどの共産国家が、国事態が会社経営者になっていき、世界経済を牛耳るのかもしれない。軍事力と比例させながら。

戦国の時代から、一応教わってきた歴史を、一つ一つ思い出しながら現在の日本を思うと、つくづく日本は日本らしく国づくりをしなければならない、その世界的使命があるのではないかと思う。

それなのにあの国会のヤジは一体なんだ。
野田総理大臣の所信表明演説の間、ずっと自民党などの野党(公明党は問題外なのは常識)の政治家が、怒号を議会中に響きわたらせながら、ヤジを続けている。
政治は『正心誠意』そのものだよ、といった勝海舟が、現在の国会のヤジを聞いたら、一体何と言うだろうか。
893の集まりか!?とでも言うだろうか・・・・。

いやこう言うだろう。
『この議会、まともな政治家に入れ替えるには、経費かかるだろうな〜』