この国の基礎

公務員の宿舎・・・。
都心の一等地に、びっくりするような安さで借りられるマンション。
そんな贅沢三昧にプラスして、都内を含めた建物の経年が進み、朝霞に110億円かけて、宿舎を建設するそう。
一度事業仕分けで凍結した無駄と判断された工事と施設。
110億円。税金。
3/11の被災者難民は、仮設住宅で不自由な生活を強いられ、自殺者もいる。家を流され、子供を失い、両親を失った人たち。子供たち。
それを横目に、110億円かけて公務員しか入れない、非常に入居条件のよい宿舎を建設するという。
事業仕分けで凍結した無駄遣い。それをそ〜っと復活させた。
やるじゃん民主党政治。こんな悪行、そうそうできないだろう。
やっぱり売国奴の集まりなのか・・・。

昨日も書いたが、サラリーマンは税金を払う意志すらコントロールされている。最初から会社に引かれて、手取りという仕組で税金徴収の手続きを、民間にやらせ、尚且つ、有無を言わさず払わせる仕組だ。
官僚はさすがだ。国の70%以上のサラリーマンに、税金を払うべきが払わぬべきか、あるいは、払える生活か、払えない状態かを、判断、選択する機会を、最初から奪い、選択肢を与えないのだ。

古くなった公務員宿舎を売却し、120億になるから、110億の新築を建設しても10億の利益が出ると、民主党の安住財務大臣が質問に答えた。
たぶん、普通に仕事している人でも、主婦でも、気づくと思うが、いやいやいやいや、110億の物件を、最初から建設なんかしなきゃ、むしろ120億が守れるんじゃないの〜?と言う話。
110億で建設するのが、なぜ前提になってしまうのか。
しかも、事業仕分けで凍結したはずなのに。
民間にそんな格安でだだっ広い贅沢なマンション宿舎なんか住んでる人いませんよ。みんなほとんどは、自分でマンション買ったり、家を建てたり、借家に住んだり、アパート借りたりしているんです。
我社は優良企業な方だから、社命での転勤は、1ヶ所だけは借上げ社宅として、優遇措置がある。社宅に家族ですんで、さらに社員本人が単身赴任の場合は、2ヶ所目は負担してくれなくなったけど。
ま、これも悪政ではあるけれど。社命なんだから。

しかし、公務員というのは本当に恵まれ、国に守られた存在だ。

公務員宿舎かあ・・・。
民間企業向け国営宿舎とか、十分に作ってくれるならわからんでもないけど、そしたらほとんど共産主義みたいなもんだな。
昔お袋が、「あんた、公務員はいいだで〜!」と、私に公務員になるように進めた。私の出身地でも、役所に勤める先輩は、誰よりも早く自分の一軒家を建てた。私が田舎に帰るとお袋は、いつもその話をした。「あんた、○○君ちはね、もう自分の家を建てただで〜!あんた公務員になるが一番だって言ったら〜〜!ね〜〜!」と、聞かされたもんだ。

しかし、こうして結局、民主党も思い切りの良い、ドライなメスを入れることは不可能だということがはっきりした。
政治に期待はできないと言う事もはっきりしてきた。

そういう時は、国民は税金を払うのを止めるしかないんじゃないだろうか。用途別に税金を支払う選択が出来る方式にできないか。
この公務員宿舎110億に相当する所得税は、支払いません!みたいな。ん?しかし、どの税金が当てられているんだ??
わからん。こういうこと、いちいち我々も勉強しなきゃいけないほどに、政治家と官僚を信用できないわけだ。
そもそもそれが、世も末と思える。

このブログでも何度も書いているが、これが日本人の強欲さである。

どんなにその悪の所業を批判していても、政権権力を持ったり、官僚やその建設などに関連する立場の人は、その既得権を死ぬ気で守ろうとする。
自分だけが得をしたい。
自分だけは良い思いをしたい。
だれよりもまず先に、自分と自分の家族が優先だ。

そうやってこの国が作られ、そういう考えがこの国の運営の基礎となっている。