お湯の有難み

ガス湯沸かし器が壊れた。
文明の利器のありがたみを痛烈に感じる。
2日前の夜、湯船のお湯を張り終え、シャワーを浴びている最中にクラッシュした。突然水に変るシャワー。幸い、湯船のお湯は温かい状態だった為、仕方なく、湯船に浸かって温まる。
次の日は祭日だった為、朝は大寝坊で済んだが、夜はそうはいかない。
最近冷え込んできたし、みんな、お風呂で温まりたいと、スーパー銭湯へ。
湯船に長く浸かるのが苦手な妻も、今日ばかりは冷えた体を温める為に、長湯する。
お湯から出れば寒い露天風呂。しかし浸かればのぼせる露天風呂。
男湯は中学1年の長男と二人で入る。
後の5人は全員女湯である。
4歳の末っ子と7歳の3女は、まだまだ手がかかる。
妻もゆっくり入れるわけでもないだろう。
それでも、1時間以上かけて、スーパー銭湯を満喫し、帰路へ。

そして今朝。
わかっていた事ではあるものの、すでに水道水は冬の温度。
冷た〜〜い水で私、髭そって、顔洗って、シャンプー。歯磨きまで、普段では暖かい朝シャワーで行なってきた私は、完全に文明の利器に精神を汚染され、冷たい水でウガイすることすら恐怖。

「チビティ〜〜〜〜!!」

恐る恐る、冷たい水で、洗面所シャンプーに挑戦!
それでも、冷たい水の刺さるような肌への刺激が、頭や顔面の弛んだスキンに、「ビシッ!」っとした気合を入れてくれた。

そこで、鏡に向かって一言、俺。

「これが普通よ。」




大げさな父と比較して、子供たちは、何も言わず無言で顔を洗い、歯を磨き、髪をとかして学校へ。
淡々としたものである。
妻に、「子供たちは、水で平気だったの?」
と聞くと、「うん。朝、お湯使ってるの、すみよしだけだもん。」
と衝撃的な返事。
「え?なんですと?」

毎朝、全身シャワー浴びてから支度する私だけが湯沸かし器を使用していると。

いやいや申し訳ない。

経費もかかるわけやなあ〜〜〜