2ヶ月の進化

日曜日に試合に出場した長男。
月曜日の今日も、練習はあります。ガンガン泳いでます。(笑)
思えば2ヶ月前、ド素人の長男を、コーチにお願いして無理やり入れてもらった選手クラス。2ヶ月間、自分よりも小さな子供たちにまぎれ、それでもついていけず、13歳の長男は、8歳や9歳の子供たちにどんどん追い抜かれ、25mプールとはいえ、インターバルで一周追い抜かれていたほどだったが、今では15人くらいいる小学生たちの、インターバルの先頭で泳ぎ、なんやかんやと、いっぱしの選手クラスになってきた。
改めて選手クラス全体の子供たちを良く観察してみると、やっぱり数年間、選手クラスとして、毎日毎日、雨の日も風の日も練習し続けてきた子供たちは、水の中での「体幹」ともいうべき、水中バランスをとる為の、体の各所の筋力が、実に安定しているのがわかる。
それに比べ、必死についていってはいるものの、始めて2ヶ月の我が息子、体の軸がしっかりとブレていて、体が水に慣れていないのがわかる。やはり、年月の差は大きい。ましてや、成長期を越えるまでの子供の吸収力は抜群に早いのだから、その時間差は大きい。



要するに、周りの子供たちより遅れているということなんだけど。


しかし、その、「遅れ方」が、どこに主に起因しているかを考えると、「流体」捉える「体幹」というところだろうと思う。
さらに、「飛び込み」と、「ターン」が、メチャメチャヘタクソだ。
私は生粋の競泳選手出身で、競泳選手を指導し、後に日本チャンピオンも育てたが、あくまでも競泳選手を経験し育てたのであって、水泳の素人を指導した事がない。
泳げない子供を4種目泳げるように教える事は出来る。
問題はうちの長男のように、中途半端な子供だ。どこまで何を教える必要があるのか、何が足りないのか、そして、何が逆に必要ないのか、また、何が足りているか。それを見極めるのが難しい。
飛び込みなんぞ、ちょっと競泳に携わったら、十分出来るものだと思い込んでいたが、実は出来ない人も多いのだと、気づかされた。
思い込み常識とは恐ろしい。

夜、長男にストレッチを付けてみた。
すると、肩周りの筋肉が、硬い硬い。もうびっくり。この筋肉の硬さは、疲れが残りやすく、回復が遅く、競泳に大きな障害となる。
これは一長一短にやわらかくなるものじゃない。
時間をかけて、ストレッチをやり続けるしかないだろう。
現役時代、鈴木大地さんを試合会場でストレッチする機会があった。その時、衝撃的だったのはその体の柔らかさである。
肩も、逆手をとってグルッと一周してしまうほどのやわらかさであり、屈伸系もべったりと胸がヒザに付く。
体が柔らかいのは、ストロークリカバリーに、無駄な動きを生まないし、何しろ疲れにくい。大地さんがオリンピックの金メダリストとなった理由の、多くの中のひとつには、確実に体の柔らかさがあった事だろう。


何かにつけ、やっぱりスポーツの道をまっとうすると言う事は大変な事だと痛感する。
親も子供の可能性の追求に、同乗することが重要となる。協力が必要だからだ。そして出来る限り最高の環境を、与えたいと思うだろう。


しかし、まず、大阪マラソンを30kmで強制退去させられてしまった、だらしないヘタレ親父が、痩せて、マラソン走りきって、見本見せなきゃダメかも。