5人分のサンタ

クリスマスが近づいている。
我が家の子供たち5人のうち、高校2年生の長女は、昨年のクリスマスの時、妻のちょっとした言動のミスにより、サンタクロースが実は親だったことを知った。
しかし裏返せば、長女は高校1年生までサンタクロースを信じていたと言う事だ。
そしてその下の長男。現在中学1年生だが、彼にも先般、妻の言動のミスによって、サンタクロースの正体が発覚した。
上の2人は、サンタクロースが両親であったことを知ったが、2人とも、「やっぱりなあ〜〜!!」と言う。
しかし、次女、三女、末っ子の3人は、完全に信じ込んでいる。
その為、先日の日曜日、上の子に、下の子たちを見てもらって、妻とデパートへプレゼントの買出しへ出かけた。

2年前、浜松にいた頃が一番大変だった。5人全員がサンタさんを信じていたから、5人分のプレゼント買い込んで、隠しておくのも大変。それに、なんやかんやとなかなか買い物に行く時間もとれず、子供たちのサンタさんへの手紙に書かれた、希望のプレゼントを、ひとつひとつ確保していく作業は、至難の業である。
小物を数点希望している子のプレゼントは、本当に困ってしまう。
ひとつの店では揃わない事も多く、あちこちへ買出しに駆けずり回る。

今年もサンタを信じる3人と、信じてないけどプレゼントほしい2人の、5人のプレゼントを探しに出かけた。
「AKB48」の◎◎ちゃんの下敷きと線引きと、ポスター!とか書かれたサンタさんへの手紙を読んで愕然!イオンの小物ショップで、必死に探したが、お目当ての下敷きが見つからない。他のアイドルの子のはあるのだが、お目当ての子がない。
妻に、
「こんなの誰だって一緒じゃねえの〜?」
なんて言ってはみるが、そうもいかないよなあ。
「嵐」のあいば君の下敷き!とか、かわいい筆箱!とか、うちの子供たちは、サンタさんへ出す手紙に書く、ほしいプレゼントが何個も書いてある。
必死で探しながら、「ひとつにせい!ひとつに!」とつぶやく。




長男の手紙。
サンタの正体がばれても、しっかり手紙が存在していた。そういうところがまだ中学生だなあと思う。
しかし、書いてあることがよくわからない。

「お母さんからもらったアリーナ(スポーツブランド)のやつみたいな服」
と書かれているが、夫婦で何のことかわからない。
必死で考え、妻のウオーキングジャージを先日長男に貸したらしく、その服が欲しいということがわかった。パーカーである。
まあ同じものではないが、何とか妥当なパーカーをゲットし、あとは下敷きを残すのみ。
荷物を車のトランクに隠し、後は100円ショップで梱包材料を買って、24日の夜中、子供たちが寝静まったら準備だ。

毎年、24日の夜中は、プレゼントのセッティングに夜中の2時くらいまでかかる。5人分はかなりの作業だ。
お菓子も5人分を梱包しなければならないからかなりの手間だ。


それでも、クリスマスの朝、子供たちが起きて来て、大喜びして無造作にプレゼントの梱包を、満面の笑みで開ける姿を見ると、苦労のかいもあったと思ってしまう。
家族として幸せなひと時でもある。
普段はそんなに食べられないようなチョコレートなどのお菓子。この日ばかりは私たちも止めようもない。子供たちは好き放題にお菓子を食べる。
あくまでもサンタクロースがくれたお菓子。子供たちは両親に気兼ねする事もないわけだ。
昨年のクリスマスに、末っ子が口の周りをチョコレートでベトベトにして、鼻血出しながら食べていた事を思い出す。まるでゾンビが人肉を貪るみたいだった。(笑)


プレゼントは、もらう立場より、あげる方が楽しくて嬉しいものだ。
人が喜ぶ顔を見るのはとても幸せな気持ちになる。

でも年々、クリスマスの経費は上がる一方。子供も大きくなれば、欲しがるものも値段が上がる。
3年ほど前は、ニンテンドウDSIを3台とか、ゲーム機器で10万円近くになったこともあったが、今年もかなりの金額になってしまった。なんせ5人分だもん。

経費かかるなあ〜