もっと褒めて

禁煙して今日で8ヶ月が経過。
人とタバコの話になると、8ヶ月経過というと、皆さん口を揃えて、
「ああ〜、それだけ期間が経てば、もう平気でしょ〜!」
と言っていただけるのだが、実は私、結構平気でもない。

まだ、日常生活の中で、突然ふと、タバコが吸いたくなることがあるのだ。

なんというか、禁断症状のようなものではないのだが、ふとした瞬間、あのタバコの苦味と共に、熱いコーヒーが飲みたいと思うのだ。



もっともタバコを吸っていた頃は、喫煙場所のないデパートや、都内の道を歩いていたりすると、無性にタバコが吸いたくなって、完全に禁断症状が現れ、最後には、禁煙場所であっても、隠れて吸うほど、禁断症状を持っていた。
とにかく一度吸いたいと思ったら、もう逃げられないのがタバコである。



今はそこまでの症状ではないし、すぐに忘れる程度だけど、でも時々思い出すのだ。






ここからが本題。

禁煙生活に入って8ヶ月の間、私はものすご〜〜〜〜〜く思いっきりタバコを吸った事が何度かある。


夢の中の話だ。


どんな夢の途中なのか、まったく覚えていないのだが、とにかく夢の中で、物凄く堂々と、そしてたゆやかに、でも、
「ああ〜・・・、ついにタバコ吸っちゃったわ〜・・・・・」
と後悔しているのだ。
完全に夢の中では禁煙に失敗しているのである。
しかも、起きてしばらくの間、夢の中でタバコを吸ったことを、昨日の現実の出来事のように錯覚しており、
「ああ〜・・・・、昨日、ついにタバコ吸っちゃったんだよなあ〜」
と、これまたしばらく錯覚状態でいるほどである。


それほどタバコが脳に与えた影響が深くて深刻だということが分かる。
私は、脳の中に出来上がっていたニコチン受容体を、ニコチンとは違うチャンピックスという薬によってだまくらかす事に成功し、それを1ヶ月続けた事によって、ニコチン受容体そのものを破壊し、禁断症状を消し去る事には成功した。
しかし、脳の奥の方の海馬の中では、タバコによって得られた一種の快感を、忘れていないのである。
これは意外と曲者だ。
夢で見る喫煙は1度や2度ではない。覚えていないが週に1回はあると思う。


それから、タバコを吸わない人は、私の禁煙の成功を、ほとんど褒めてくれない。
『よくやったね〜〜!!』
『ええ〜!凄いじゃん!よく我慢したね〜!!えらいっ!』
そう言ってくれてもいいと思うけど、タバコを吸わない人から見れば、喫煙者の苦労などまったく興味がないのだ。



妻のLisaちゃんも、ぜんぜんおいらを褒めてくれない。
むしろ吸っていてもどうでもいいと思うかも。(涙)



ああ・・・・・。
だれかもっと俺を褒めてくれ!
すごいすごいって言ってくれ!
タバコ止めたけんちゃんステキ〜〜ッって言ってくれ〜〜〜!!!
今でも夢にまで見るほどの辛抱をしてきたんだぞ〜〜!!!