痛い思いするか?

東京電力の経営者は、太平洋をヨウ素セシウムなどで汚してくれた。
海流に乗ってハワイや大陸にたどり着いた放射線物質のお掃除はどうするのだろう。
そして福島第一原発の炉心亀裂による放射能汚染された地下水が、海の深くからまた太平洋いっぱいに流れ続けている。
確かに海は広いから、ピンポイントで汚染された海水を掬い取る事は難しい。
だから、実際は海の、どの部分に汚染物質がドカンと含まれているのかは確認できない。
汚染されていない海水を掬い取って、汚染されていない海水に住む生物を掬い取って、それで検査すれば、基準値以下でございますってな事になるのは当然でしょうに。



肝心な事は、今でも毎日、何十トンもの汚染水が、福島第一原発の亀裂の入った炉心から流れ、ダブダブと地下水に浸透し、海や河に流れていっている。
ヨウ素半減期が短いが、セシウム半減期が3年とか30年とかである。
完全に消え去るには、30年で半分、60年でまた半分。120年でそのまた半分と、すげえ時間かかるわけだ。
その間に、運悪くそこに触れる事になった生物からの連鎖によって、原因が分からないまま、誰かが『癌』や白血病になるのだ。




実にややこしい。




こんなに頭の悪い私でも、原子力は危険であり、人類はまだ、制御できないものだと言う事くらい分かるのに。
地熱にすればいいのに。
ストレステストなんて、まったく効果も意味もないのに。
東大合格したからって、地震による危険を完全に回避できるわけじゃないのと同じで、いくら書面上で計算したり、厳重な管理やガイドラインを引いたって、陸に立っている建造物が地震の影響を受けずにいられるわけなどないのである。
絶対に原子炉は危険なのだ。




原子力村のダニどもは、「絶対に落ちない飛行機はない」と言う事を例に出したりして、話のロジックを変えて巧妙に騙そうとする。
俺達はそんな馬鹿じゃないぜ学者さんよ。
そもそも飛行機と原子力一緒にすんじゃねえって。
飛行機落ちたら、メチャメチャ悲しいけど、自分で乗ったんだし、しょうがあんめえ。
けれど、原子力はいらねえって言ってんだろうがよ。
夏場のクーラー我慢するからって。
そしてその為に一時的になら、電力の値上げを受け入れたっていい。
原子力から完全撤退するならな。




原子力発電が、どうしても必要と言うのなら、もうこの国をあきらめようか。
所詮人類は、滅亡の危機に、本格的に直面しなければ、痛い思いをしなければ、わからないのだろう。