ヒッグス粒子

ヒッグス粒子の発見によって、宇宙の96%を占める暗黒物質以外の、4%の物質に関して、人類が提唱してきた標準理論が、ほぼ正しい理論であるという事が分かってきたと言えるのかもしれない。
素粒子に質量を与え、質量の形成と、物質の形成のすべての元となる素粒子に重さ、すなわち重力を与えたヒッグス粒子
この粒子の存在を突き止めたという事は、人類は間違いなく数世紀以内に物質に対する反対側のエネルギーである、反物質を取り出すことが可能になった。
物質に対して、対等の反物質エネルギーを抽出する事が出来ると、空間のある位置からある位置までを、折りたたむ事が理論的に可能となる。
それを何度も何度も繰り返すことで、人類は光の速度を飛び越し、物質の推進力と反物質の推進力を統合して空間を折畳み、A地点とB地点を同じ位置にすることが出来る。

ワープと言われる推進力だ。


人類は、これまでの時間と通貨の概念は消え、宇宙と尊厳の為に生きるように変る。
推進力が現代物理学上の光のスピードを越える事で、時間の概念が根本から覆され、時間に対する焦りが消え、通貨を必要としなくなる。金属はその純粋な役割に姿を変える為、金や銀、プラチナなどの金属の価値が消える。
紙幣などの紙も同様である。
すべてはその存在の純粋な価値に帰る。


その為、人類は金の為に働くのではなく、自己の尊厳と社会貢献の為に働く事になる。


300年後くらいの話。


24世紀はひょっとすると、この広い宇宙のどこかに存在する知的生命体に、地球人はファーストコンタクトするかもしれない。

それが、
カーデシアプライムか、
ロミュラスか、
バルカンか・・・・・。


長生きしたとて、あと数十年の人生しかない私。


我が子たちとて、100年は生きられまい。

孫の世代でも150年前後。

孫の孫か・・・。300年。


私の孫の孫は、ワープ航法で宇宙を旅する時代に生きる。
そこで上手に生まれ変わりたい。