私は幸せ

今朝、
入江選手
寺川選手
鈴木選手
3人が銅メダルを獲得しました。〜!!
すごい〜!!
もう凄いとしか言えねえ〜。

これで日本は萩野選手とあわせて、4つの銅メダル!

すげえ〜〜。

本当に私の時代では考えられなかった快挙に思える。

特に、北島選手を過去、オリンピックの2連覇に導き、今回は低迷していた寺川選手を引き取り、結局メダルの獲得にまで育て鍛え上げたコーチ【平井コーチ】は、私が思うに、世界の水泳界で世界一のコーチではないかと思う。

とにかく、選手を勝たせられるコーチであり、選手に水泳を楽しませているコーチである。
天才じゃないかと思うくらい。
しかし、平井コーチはきっと、物凄く陰で勉強している。
常に科学的に分析し、しかし情熱的に指導し、暖かく見守るのだ。
その人柄が顔に出ている。


世界一のコーチだ。







私にも恩師と呼ぶコーチ、米川先生がいた。
私の世界では、米川先生は世界一のコーチだ。
私に水泳と人生を教えてくれた。
私に愛と悲しみを教えてくれた。
でももうこの世にいない。
ずっと一緒に過ごした。
水泳を引退してからも、一緒に仕事して、一緒に子供を指導し、夢を見た。
夢はすべて叶わず、多くを失った後、米川先生は逝ってしまった。
私を置いて。
家族を置いて。
教え子達を置いて逝ってしまった。



そんな思いを抱きながら、私は競泳のレースを観る。
勝った選手の喜びの顔を見ると、米川先生を思い出し、涙が溢れる。
そしてこの子達が今まで費やしたであろう努力の時間を思い、本当によかったなあと思う。



ただ良い結果ではない選手もいる。
その子たちの切ない顔を見ても、米川先生を思い出す。
そして、大昔を思い出し、もっと悲しくなる。
もっと私が努力して、もっともっと長く選手生活を費やして、オリンピックでメダルが取れるまで努力して、米川先生にいい思いをさせてあげればよかったと。
テレビを見ながらそんな事を考えている。



現実の世界にいる世界一のコーチと、
今はもういない、心の中の僕の世界一のコーチ。



この2人が対話をしているところを見てみたかった。



コーチにも色々いる。
現実、様々なスイミングスクールの選手クラスをみているコーチは、選手クラスだけを担当しているわけではない。
日中も幼児から初心者クラスまで、何時間もプールに浸かって働いて、一日の最後を選手クラスに費やすのだ。
冷えて疲れた体に鞭打って、子供たちの将来を描きながら指導する全国のコーチたちがいて、だから今日の日本の水泳界があるのだ。



そして子供たちは大きくなり、世界と戦えるコーチたちに引き継がれていく。



コーチの職は、知識に対して常に謙虚でなければならない。
自分は知っている・・・と思い込んでいるコーチは、同時に選手を小さな箱にパッケージしてしまう。
ストローク修正の原理原則は流体力学である。
ストローク本に載っている写真のように泳がせればいいわけではない。
水の流れと抵抗、水をいかに固体化できるか。
そのようにイメージすることである。
そしてそれを、それぞれの子供の個性に当てはめてゆくのだ。
物凄い想像力で、過酷な創造力が問われる仕事なのだ。



全国大会にひとりやふたり出場させただけで、いっぱしの選手コーチだと思い込むことは、自身の成長を阻害させるだけでなく、選手子供の将来を小さく纏めてしまいかねない。



過去にもとても素晴らしいコーチが沢山いたが、皆さん本当に、常に強い選手を輩出し続けていた。
1人だけじゃない。
何人も、何人も、一流選手を育て上げ、日本水泳界に貢献している。



常に上には上がいる。
常に上を見て、コーチの職を全うし、コーチの仕事を追及してほしい。








息子の通うスイミング、JSS富雄。
今では長女以外の4人の子供がお世話になっている。
長男は選手クラス。
長男は、入った頃ははっきり言って選手クラスのお荷物的な存在だった。
でもそれは仕方がない。入る前は完全にシロウトだったのだから。
小学生のコースの中に混ざり、自分より小さい子供たちに遠慮しながら、それでもその子らより遅かった。
今もたいして変らないが、今はコースが上がり、同世代の中に入れてもらった。
コーチは若くて真摯に子供を視るいいコーチだと思う。
親の私の話もよく聞いてくれる、謙虚さのあるいい若者だ。
あとは、知識と想像力を鍛えこんだら、きっとメキメキと子供たちが早くなると思う。
うちの長男を春のジュニアオリンピックに出してくれたらなあ。
長男は平泳ぎなので、ストロークの修正と指導がとても重要だ。
練習を見学していると、ストロークの修正点が目立つ。
それに気づくと、もう、プールの中に入って、コーチと一緒に子供たちを指導したくなる。
無料でアルバイトでもしたるかな。(爆)


内政干渉はあかんね。(笑)


JSS富雄の選手クラスの問題は、練習時間が短い事だ。
これが致命的。
今は夏でシーズンだからまだ良いが、冬場などは、一日最低8000M以上泳ぎ込んで、水中の姿勢維持の為の体幹内筋を鍛えこまなければならない。
そこが問題。

次女は選手クラス手前のクラスだが、いっこうに合格しない。
きっとコーチから見ると、ふにゃふにゃした次女の、力とパンチのない泳ぎに、まったく選手の可能性を感じないのだろう。
しかし身長が高いので、大きな泳ぎを覚えさせると、高校、大学になった頃に大きく記録を伸ばす可能性がある。
あまりそこをイメージできないようだ。
基礎体力は低いが、中枢神経伝達が早いので、泳ぎこんだら面白いかもしれない。


三女はバネがある。
スプリント系の可能性を感じる。
キックはあまり得意ではないが、そのわりには速い。
早い段階で選手クラスに進級させたいと、いつも観ていて思う。


末っ子はまったくダメ。
プールは好きだけど、レッスンは嫌い。
でも実は5人目の末っ子が一番素質がある。
それは性格的な問題。
したたかで、計算高い末っ子は、きっと勝つための自分のあり方もって行き方の上手い選手になると思う。


しかしこうやって想像すると笑える。
自分の子供だからだろうな。
自分の経験で感じてきた事が、そのまま子供に当てはまる。(笑)


そんな事を思い巡らせる私は幸せだ。


君たちに感謝しているよ。ありがとう。