馬鹿な猿


浜岡原発再稼動の否決。

今更ながらどうしても国中の原発を再稼動させたくてしょうがない電力会社と官僚と政治家。

まあ、政治家と官僚のせいにしていくら文句言っても、彼らと、我々愚民では、住んでる世界が違うし、生きる目的も違うから、もうこればっかりは絶対に整合がとれないのだけれど、でも、脱原発とか、再稼動とか、再稼動反対とか、どうしてこうも日本人というのは学ばない国民なのかと気が萎える。




はっきり言って、原発や、あるいは原子力の技術を用いた核融合活動を、少なくとも日本人から、いや、もっと言えば、この地球上からも、消え去らせる事などは不可能である。

原発や、原子力技術は、この国からは根本的に無くす事は出来ない。

それは、もう過去に、恐ろしいほどの量の、ウラン235.238を燃やしてきたからである。

ウランは自然界に存在する核物質で、精製して濃縮し、その濃縮ウランを使って中性子をぶつけ、核分裂を起こし、臨界させてウランを燃やして、水蒸気によってタービンまわして発電する。
この過程は、原子爆弾とまったく同じプロセスであり、原子力発電と言うのは、この原子爆弾の作用と同じ工程に、制御棒による中性子の遮断という工程を足しただけである。

問題は、その過程で、ウランよりもはるかに毒性の強い、プルトニウムと言う自然界には存在しない核物質が100%の割合で発生することである。

すなわち、日本の原子力発電所の施設内には、この劣化ウランと共に精製されたプルトニウムが、わんさと眠っているのだ。

一体、この国にあるプルトニウムはどれだけになっているのだろう。



福島第一原発の3号機は、プルトニウム型で、あの福島原発の水素爆発の当時、枝野大臣は、3号機の原子炉に亀裂が入り、水蒸気が漏れているという発言をしたのだが、これ、実はもう半端じゃない事故。
この水蒸気の中にぁ、どれだけの小さく細かくなったプルトニウムが、空中飛散され、気流にのって日本中に散布されたことでしょうか。


半減期24000年のプルトニウム

人体に入れば肺に定着し、肝臓では20年間半減しないし、骨には50年間残る。
α線は皮膚で止まるから平気と言う、馬鹿げた被曝の論理を定義にする人がいるが、口から入れば体中を突き抜けて浸透し、100%発ガンする。

ウランの38000倍のα線を出すプルトニウム

福島原発の3号機から、今も着々と地下浸透し、プルトニウムは日本の地下水に混ざりこみ、太平洋側の海へもゆっくりと流れ出している。




そもそも地球の歴史とそう変らない、49億年の半減期と言われるウラン238なんか、濃縮して燃やそうって、人間は宇宙で起きている事、太陽系で50億年前に起きた事、それを、日本の国土のいたるところでやってきたんだから、今まで生きてこられただけでも、まるで奇跡のように思えるのは私だけだろうか。



このプルトニウムと、劣化したウランとを精製し、新たな燃料としてプルサーマルやってた福島原発3号機も、結局地震で制御できなくなり破壊。これから何十年、いや100年近くかけて、解体処分することになるが、しかしその燃料はどうにもならない。
核融合させて燃やさない限り、なくならないのである。
ずっとずっとその場に残り、2万4千年、いや、49億年、毒性の強い放射線を発し続け、場合によっては自然に臨界し、爆発、あるいは核融合火災を起こし続け、消えない火となるのである。


アメリカやヨーロッパでは、このプルトニウムと、精製して出来た劣化ウランは、再燃料として使うには精製経費がかかりすぎるからと、地中奥深くに埋めてしまえという議論が高まっているし、実際に5000M近い地下に埋め始めているイギリスのような国もある。
日本人として簡単に言えた義理じゃないが、白人のやることは、実に乱雑で自己中心的で、常に破壊的であることを思い知らさせる。


日本では高速増殖炉もんじゅという施設が、このプルトニウムを使って、ウランからウラン235を抽出したあとの劣化ウラン238を無理やり核分裂させ、さらにその劣化ウラン238から、プルトニウムができる・・・・という、これまでは燃えないと諦めて、破棄するしかないと考えられていた核物質の燃料を燃やしたそばから、また燃料が産まれてしまうという、原子力推進派の気の狂った猿どもなら大喜びしそうな技術を用いて稼動を始めたが、中性子の制御につかうナトリウム漏れであえなく停止。
1995年の停止からすでに18年近く停止状態である。

水に触れただけで大爆発を起こしてしまうナトリウムを、中性子のコントロールに使っているのだ。モルタルやコンクリートの中に含まれる水とも反応してしまうくらいだから始末に負えん。

つまり、非常に難しく困難な技術なのだ。




核分裂とは、つまり、宇宙の起源そのものなのである。




宇宙でそれを可能にしたのはつまり、地球と太陽くらいに広大な宇宙だから成し得たのであり、地球と金星くらいの距離だから、バランス均衡が保たれているのであり、天は何をかいわんや、健全に生命を育む機会を、この地球に与えたもうたのである。


それを日本人は、福島で、浜岡で、女川で、日本で54機作り、狭い日本列島に、世界第3位の数を有するに至ったのである。
広大な宇宙で、かつ安全に行なわれた核爆発による星の誕生と生命の誕生を、となり町で行なった人間。
そして原発大国アメリカを筆頭に、増え続ける乳がん患者と肺がん患者。遺伝子に入り込んだα線。因果関係がわかっていないということは同時に、原子力発電所から微妙に、微量に、飛散され続けているプルトニウムを含んだ微積物が原因かもしれないと言う事を表しているとも言える。




日本にはすでに、ウランを燃やした後100%以上の割合で生まれ出すプルトニウムと、ウランから0.7%のウラン235を抽出した残りの99.3%のウラン238という49億年間の半減期という悪魔の毒性鉱物が、取り返しがつかないほどに、残って保管されている。
これらは燃やさない限りなくならない。
これらを燃やす安定した原子力技術を使って、数百年かけて、地球上から完全に精製核物質と人工産核物質を無くしきるまで、【脱:原発】などという夢物語は語れないのが現実なのだ。
つまり、最大に不本意であるが、原子力技術は今後も税金をかけて磨き上げ、残った核廃棄物処理の為に、投資しなければならないのである。


脱:原発なんつって、原子力発電所の電力バンバン使って、ロックコンサートやってるのん気な芸能人に踊らされている日本人に、本気で原子力からの脱却が可能なのだろうか。





こんな大それた課題があるのに、日本の政治家は、電力会社倒産の危機を脱する手立てとして、結局原子力発電所をまた、動かし始めてしまった。
これでまた、世界から濃縮ウランを輸入し、世界に半減期49億年のウラン238を増やし、そして日本で濃縮ウランを燃やして有り余る電力を生産し、半減期2万4千年のプルトニウムを生み出している。




馬鹿な猿。



神はきっとそう見ているに違いない。