もんじゅ



高速増殖炉もんじゅ

なんと1万点もの点検漏れは発覚し、運転再開中止命令が出された。

いずれにしてもどうせ、もんじゅは運転再開など実質不可能だったように思う。

そもそも燃料が危険すぎる。人類には扱えないし、扱う権利すらないのではないだろうか。

ウランを燃やすことによって生まれるプルトニウムを、ウラン精製の過程で生まれる劣化ウランと共にさらに溶かして精製し、モックス燃料なる、奇抜な恐怖の燃料を作り出し、燃やして元以上のプルトニウムをさらに生み出し、増えた核物質であるプルトニウムをさらに燃やし、またさらに100%以上生まれるプルトニウムを燃料にするなど、資源の少ない日本にとっては夢のシステムなどと聞こえはいいが、冷却システムが水でなく、水分に爆破反応するナトリウムを使うなどという恐怖の施設に、どうやって人間がコントロールなど出来ようか。

長崎に落とされた原子力爆弾がプルトニウム型。

広島よりも長期にわたって放射能の影響が残ったされるプルトニウム型爆弾。十数年前のもんじゅの事故で亡くなった作業員の、事故から亡くなるまでの苦しみは想像を絶する苦しみだったという。


先日も東海村日本原子力研究開発機構加速器施設で、放射性物質が管理区域の外に漏洩し4人が内部被曝した。

この作業員の方々が今後、白血病や内臓の爛れの症状などに苦しまない事を祈りたいところだが、未だにこのような実験中の事故が起きている中で、プルトニウムという地球で一番恐ろしい放射線物質を、人類の手で劣化ウランと一緒に燃料として使おうなどと、片腹痛いどころか悪魔の所業じゃないだろうか。



一挙に原子力政策を止めるまでが不可能としても、日本の原発をすべて即時撤去解体にかかるのが不可能だとしても、いくらなんでもこの【もんじゅ】は危険すぎる。

理論値と実際の現実世界が必ずしも同じように図れると思ってしまう人間の浅はかさが、先般の福島第一原発の事故に繋がったはずではないか。
『理論的には可能』とか、『数値は安全地を示している』とか、放射能の与える影響そのものすら厳密には解明されていないのに、どうしてもんじゅの運転など見通しが立つというのだ。




だから運転準備停止命令など出さなくとも、運転は再開できなかっただろう。

事故を予防する術がないのだ。

臨界を中性子の遮断でコントロールする事が一端は可能のように思えても、一度始まった臨界の進む道を、人類は予測しきれていないのだから。

厳密に言えば、実は人類は臨界の大枠での仕組みしか理解できておらず、原子力なるものは、原子核が引き起こすエネルギーの予測は、100%担保された状態でコントロールしているわけではない。
要するにわかってないってわけ。



なんでやめねえかなあ。



すでに日本には26トン以上のプルトニウムがある。

すべて核分裂型で、核爆弾に転用可能。

もんじゅはこのプルトニウムを償却する焼却炉としての機能を持っていたが、この度の中止命令で償却もままならなくなった。
つまり、原子力発電を続ける限り、これからもどんどんプルトニウムは増え続けるということである。



どーすんのそれ。



もうやめねえかなあ。。。。。



しかもこの【嘘の夢エネルギー政策】に投じられた国費、いわば税金はなんと1兆円近い。
1兆円かけていらんもん作って一度も発電効果がなく、実験段階でナトリウム漏れ事故で停止し、運転再開どころかテストも出来なかったこの施設は、国民にとって恥部である。



この恐怖の館。ものすごい点検とチェックで管理していないと危険極まりない施設なのに、点検漏れ1万点だって。



あまりにも恥ずかしくて、ニュースにも出来ないわいな。