米公
なんということか。
シリアのアサド大統領。この政権がついに、なんと反体制派に対して【神経ガス・サリン】などを含む、【化学兵器】を使用したとのこと。
これはアメリカの発表であり、さしずめCIAの情報であろう。
推定では、100人〜150人が、これらの化学兵器によって死亡、虐殺されたとのことである。
オバマ大統領はこの現実を直視し、ついにシリア政権反体制派へ、軍事行動を含む広報支援の拡大を決定。
アメリカは世界中で戦争している。
アサド政権が化学兵器を使用したことは、世界各国は重く受けとらなければならない現実だ。
化学兵器を保有している事はもちろん、実際に使用したというこの現実を、日本政府だけでなく、日本の国民も同時に、この恐怖の現実を直視し、このような独裁国家が、追い詰められた時に、死に物狂いで行なう残忍な行為と、アメリカを始めとした軍事大国と、それらの国家を取り巻く独裁国家、テロ組織が、わが国に対してもいつ、これらの化学兵器を使うかもしれない、いや、これが世界の現実なのだという事を、重く理解しなければならない。
先進国でもあるアメリカは、自身の原爆投下について一度も日本に対して謝罪した事はないが、自国以外の国家が、核兵器や化学兵器を使用することは、絶対に許しがたいという考えであり、アメリカ人という人種が、いかに自国を攻められることに、恐怖心を抱いているかがわかる。
それはそうだろう。
あれだけ世界中に出向いて、他国へ内政干渉し、思い通りにならなければ軍事行動で政権を崩壊させ、誤爆とはいえ、結果として女性や子供までを虐殺しているのだから、潜在的には世界中から恨まれているということを、彼ら自身も想定しているのだ。
オバマは、サミットを控え、この場において、国際社会に対し、シリア政権への反対勢力への軍事支援の理解を取り付けに邁進するだろう。
そして影でシリアへ武器を輸出している国家はそれを非難する。
武器が売れなくなることは、国家財政へのリスクとなるからだ。
彼らにとって戦争とは、同時にビジネスでもある。
シリア政権へ武器調達する先進国があり、シリア政権への反対勢力へ武器調達する先進国がある。
揃い揃って、サミットで笑顔で握手する。
作り笑顔の裏で、他国を使って代理戦争を行なっているという構図である。
これが世界の現実なのだ。
江戸末期までの数千年の日本の歴史の中で、大陸からの侵攻や、白人の植民地政策から奇跡的に逃れてきた日本も、大東亜戦争で、白人国家によって核の使用を以って完全にリセットされ、ウオーギルトインフォメーションプログラムによって日本人はことごとく腑抜けに教育され直し、そして自衛隊を国防軍に名前変更することすら躊躇する国民に成り下がった。
世界のすぐそこで、化学兵器が使われ、数百人が虐殺され、その裏で武器を各勢力に調達する国家と同盟を結んでいるのが現実なのに、未だにその現実を直視できないとは片腹痛い。
アフガン、イラク、そしてシリア。
大東亜戦争における核爆弾投下で、世界の核廃絶を訴えたオバマが、黒人初の大統領になったのは、軍事による強引な世界秩序の為だったのだろうか。
アメリカとは馬鹿な国である。