東京招致

東京オリンピック招致成功。

関係者の皆様お疲れ様でした。大成功でした。

2020年までの7年間、日本の雰囲気はどんどん加速的に賑わいを取り戻す事でしょう。
経済効果は数兆円に登り、様々な恩恵が日本に生まれることを期待したいところ。



一方、震災後の復興や、被災者支援がまだまだ不十分な中で、さらには福島第一原発の汚染水問題が継続的に危機的状況の中で、オリンピック招致に反対の人も多い。

気持ちはよく理解できる。

国民の税金を使ってオリンピックに莫大な予算を割き、その一方で震災後に苦しんでいる人、もっと大きなスパンで言えば、社会保障を含む国の様々な予算が不足している中、どうして今の日本にオリンピックに使うお金があるというのだという論法。

これもまた、気持ちはよく理解できる。



しかし国民の未来は、問題を解決する為の未来だけでは暗くなってしまう。
これまでバブル崩壊後から、リーマンの影響、そして震災、原発の核爆発、汚染水問題など、日本は暗い道のりを歩んできた。
それも簡単には解決できない問題ばかりである。

しかしだからこそ明るい未来が必要だ。
オリンピックには一時的とはいえ、この国におおいなる経済効果を生むことができる。
また、日本のアマチュアスポーツ選手たちが、希望に燃えてトレーニングに励み、戦争や国益を越えたところで関わりあえる。
フラットな線引きの上で世界中が熱狂する機会は素晴らしい。
負の遺産と、望むと望まざるに関わらず、いづれにしても長い時間をかけて解決しなければならない問題を抱えたわが国と国民の、心の向く先が、暗い負担の未来ではなく、明るい希望の未来であって欲しい。


そこにオリンピックの招致は最高のイベントとなると思う。





先に綺麗にしてから好きな事やりなさいって言って、私も子供に教育しているけど、それでも人は後ろばかりを向いていたら、良い知恵も浮かばなくなるし、爆発的な行動的なエネルギーもなかなか湧いてこないものだ。

オリンピック招致のプレゼンターは良くやった。
なかなか真似できない事だ。
英語やフランス語でプレゼンし、本気の満面笑顔でアピールすることは、本当にスポーツを愛し、日本を愛していなければできない事であったろう。



これからの7年間、日本が賑わいを取り戻し、消費が加速し、企業が繁栄し、雇用が促進され、そしてまた消費が刺激され、税収が増え、社会保障と借金の減少が実現する事を願う。
そして十分な資金と時間を以って、震災復興と原発収束が成される事を祈る。