豊かさの裏側



原発製政策には反対の立場だが、問題も山積みだ。

火力に頼るだけでは物凄い原油価格によって日本円がどんどん海外に流出する。

エネルギーの国内生産量を増やせるのはそりゃあ賛成だが、精製ウランは100%輸入だし、日本の原発が消費するウラン燃料は年間約7800トンにも登る。

年間30億円弱辺りだろうか。(桁違ってるかな?)


しかし火力一本で行くと、数百倍のコストになることは間違いない。

ウランも原油もいずれは枯渇する。


やはり太陽光や水素、ガスなどを用途別に使用できる仕組みが必要だろうが、その仕組みやシステムのインフラ整備の構築には数十年の期間を要するだろう。

まして、現政府の方針は、原発推進である。

地球が経済中心に回っている以上、人類の生き方を変える事は実質不可能だ。
可能性があるとすれば、地球外知的生命体とのコンタクトをきっかけに、代替エネルギーを発見することでもしなければ不可能だろう。

地球ではやっと最近、ヒッグス粒子が99.9%の確立で発見確定できたばかり。
物質の質量の起源根源を物理学的に発見したに過ぎない人類は、まだまだ物質世界と物理の法則を3次元的にしか理解できていない以上、空間エネルギーの発見はまだまだ数百年かかる。
空間を折りたたんだり、【行って戻って行く】という物理的移動を、空間を畳む事で一瞬で行なうなどというワープ推進力は、人類が絶滅するか否かの期間中でも発見できるかわからない。
当然、空間エネルギーの発見はあっても、利用は30世紀くらいになってしまうかもしれない。
人類が存続していればの話だが。




一方、現実の問題として、原子力の利用方法もまだままならない人類は、年間1ミリシーベルトの基準値に踊らされ、結局、どの程度の線量が危険で、どの程度の線量なら地球上に生きる上での避けられない許容なのかも、理解もできず、定義もできないままで、小型版の宇宙の起源ともいえる、核分裂核融合の使用、利用を行なって事故っている。




そして実際の問題としては、福島市内の公園などからは、一年/33mSvの数値が計測されており、これは異常値である。

原発内の業務に従事する作業員の年間の線量基準が年間/20mSvであることを考えると、報道されてはいないものの、この福島市内の数値は異常と言っていい。



ただ、人類はやっぱり、放射能の何たるかを完全に理解していない。

ご存知放射線内部被曝すると、甲状腺癌をはじめ、遺伝子の破壊やあらゆる癌の心配がある一方で、年間/10mSvの線量で癌にかかる比率は1万人に5人という0.05%の範囲であるが、そもそも癌にかかる日本人の割合は、これより多い比率であり、放射線による影響かどうかはわからないことになる。

問題なのは、福島から避難して、移転したり仮設住宅などに移り住んだ避難された住民は、すでに避難による生活の激変によるストレスで、数百名は亡くなった。

これを鑑みると、避難区域とはいえ、年間10mSvから、原発作業従事者の線量基準である、年間20mSv程度の範囲であれば、非難しなかった方が延命できたかもしれないという考え方もできうる。



地上において人類は、100%の安全などない。

しかも、年間1mSvが安全だという保障すらわかっていない。

0.9mSvだから安全だという保証もないし、10mSvでも場合によっては被害がないのだ。10mSvでは、1万人中、5人しか癌にかかる確率はないということだからである。





私はもしかして、国民の線量基準を、年間/1mSvに定めたことが、かえって国民を、違う形となって苦しめる原因になってやしないかと思う。
そしてつまり、自分の身は自分で守るしかないことが答えだということだろう。
国の線量基準や、原発村にダニる学者のヨタ話に影響されてはいけないのかもしれない。



人類は豊かさを享受している。

しかしその豊かさを支えている裏側に、常に危険が存在するということを理解しなければならない。