合格

長男公立合格。

夫婦でホッと胸をなでおろす。

長女の莫大な授業料で、長男の進学は選択肢が狭まり、これを逃したら、共に私立で授業料倒れの家庭になるところだった。

いや、これからもその可能性は常に付きまとうが。。。。。


私は高校もう大学も一円も学費はかからなかった。

特待生としてむしろ、何らかの援助金を学校から支給されたこともあったほどだが、先般、親に確認したところ、そんな金は一切残っていないと。。。

昔、お年玉や遠征祝い金など、現役時代になんらかの団体や個人から頂いたお金を、母は、私の口座名義で貯金しておくと言っていた。


結局それは嘘だった。


今更親に、金をもらおうとは思わないが、お年玉や祝い金は、私のお金だと思っていた。
貯金しておくとさんざん言われて、ぜんぜん使えなかった記憶があったから。



そういえば子供の頃、お年玉をもらって喜んでいる私に向かって、いつも母が言っていた言葉は、

【お年玉というのは、あんたが誰かにもらえば、私がそのうちの子にお年玉をやらなきゃならなくなるものなんだよ、だから、あんたがもらっているお年玉は、結局私が払っているのと一緒なんだよ!だから私はアンタにはお年玉なんてやらないから。】

という言葉だった。


私は他人の子にお年玉をやる前に、自分の子供たちにお年玉をあげている。額の問題ではなく、そうやってお正月の行事を楽しんでいる。

妻はそれを、それぞれ子供たち名義の口座を作って貯金している。




それが蓋を開けたら私の子供の頃のお年玉は、使われていたということだろう。
授業料はかからなかったが、小遣いでさんざん金を使ったと、私は随分両親から責められた。
育て方を失敗したとまで言われた。

でもまあ、当然お金も色々かかったのだろうから、今は文句はないけれど。



しかし、水泳で小さい頃から何度も日本一になり、紆余曲折あっても、今はこうして5人の子供を持つ家庭を支えている私だが、なんと我が両親にとって私は、失敗作の子供らしい。



が、今思えば失敗した大人は両親の方だと思う。



自分の子供にそんなこと言っちゃうんだから。(爆)



優秀な子供を持つと、のぼせ上がって世間が見えないのかもしれない。


優秀な子供だったから。

いまはただのデブだけど。









ま、べつにいいけど。














かくして長男。

約束どおり公立を合格した暁には、念願の携帯電話が待っている。

長女は甘やかされて、中学1年生の時にすでに、私の弟に携帯を購入してもらった。
本体を全額支払ってもらい、それからずっと今に至る

今は長女も、自分でアルバイトして携帯電話料金を支払ってくれている。だらしないところもあるが、しっかりしている部分だってある。
母親のお陰で、うちはみんないい子に育っている。





長男も3年間じっと我慢して、周りの友達が携帯電話を持っていても、ほしいと言わず、ずっと水泳をがんばってきたから、合格が決まった今日、すぐに契約に向かいます。


むひひ。やったな強太郎!!この親孝行やろうめ!!(笑)