原子力発電には反対だが。。。

実は物凄く残念なことが起きている。







政府は【もんじゅ】の核燃料サイクル計画と高速増殖炉の運用を断念する。

核燃料サイクル高速増殖炉の運用計画は、日本にとっても世界にとっても、成功すれば革命的な計画だった。

原子力発電における燃料は、ウランを精製し、ウランの中から燃えやすい精製ウランを取り出すことから始まる。
精製ウランを45キロにまとめると自然に核分裂を起こし、燃え始める。このため、数キロの精製ウランを何個も積上げ、核分裂に必要な中性子を制御し、制御棒を抜き取ると瞬時に核分裂する仕組みが簡単に言えば原子力の発電に利用されているわけだが、ウランは燃やすとウラン以上に多くプルトニウムが生まれる。

いわばプルトニウムはウランを燃やした後に発生するゴミなのだが、実はウランよりも核融合しやすくなる。ウランよりも核が大きく、中性子が核に当たりやすくなるからだ。
そこで日本の原子力発電の研究者は、最初の核分裂だけ少量の精製ウランを使い、そこで起きる核融合プルトニウムに連動させ、劣化ウラン燃料で発電する仕組みと同じことを繰り返す仕組みを考えた。
プルトニウムとウランを燃やすとさらにまたプルトニウムが生まれる。
燃やす前よりも少し多く発生する核のゴミが、さらに燃料として運用できるという、生涯燃料に困ることのない夢の計画は、実験段階から何度もトラブルを起こし、冷却に使用するナトリウム漏れを1995年に起こしてからは何度もトラブルを起こす。
点検漏れと管理の甘さから、このもんじゅの計画は実質的に止まってしまっていた。


福島第一原発の事故以来、原子力発電について考えさせられた日本人だったが、実質、長い間原子力発電に頼ってきた日本にはすでに、どうにもならないほどの核のゴミ、プルトニウムが存在している。

このゴミを地中深く埋めてしまい、数万年後の人類にその処理と管理とを委託するという時代と星に無責任な現人類の発想は、実に末恐ろしい。
だから私は、原子力発電を今後も継続することには簡単に賛成できないものの、もんじゅの仕組みと、核のゴミ処理の研究は、ずっと継続して続けていくしかないと思っていた。



最高で半減期が45万年という核のゴミを、人類は核爆弾としてしか運用できないまま、その多くを地中に埋めることしか出来ないまま、再利用もせず、処理もせず、人類は電力を謳歌し続けていいのだろうか。

この辺で考え直した方がいい。

幸せは実は、利便性によって成し得られるものではないのではないだろうか。

携帯電話も私は嫌い。

いつも誰かに追いかけられている気がして。

でももう、持たないわけにはいかない。

仕事ではもう誰も時間を我慢しないからだ。

誰にでもどこでも、すぐに連絡が出来る社会となり、人類はまた一歩、慌しい社会を作った。

化石燃料や核燃料は大金になる。

金になることしか多くの人類は真剣にならない。




金と時間によって回る世界では、世界は絶対に平和にならない。


利害は人と人を金による概念によって結びつけ、そして争いを生む。

利害は国と国を利益によって結びつけ、そして争いを生む。