人間


選挙か。

私は安倍さんに日本を牽引して欲しいと思うのだが、しかし自民党が今までやってきた政策や政治を考えると、自民党という政党に票を入れてはいけない気もする。
すべての問題が、過去の歴史の積上げによって現在に蓄積している。
それは同時に政治家たちの不誠実な政治と、利権に塗れ、金の亡者たる人間達の汚れた心によって現在が出来上がってきた。
政治家達は権力によって人や物を動かし、その魔力に没頭し、抜け出せなくなった。
その権力の奪い合いに迷走しながら本当の国民の幸せの創造などは目もくれなかったわけだ。
どんどん上がる税金。
高い医療費。
昔はボーナスから税金は引かれなかったのに、今では色々引かれて、額面から25%も引かれていた。
一人のサラリーマンから、いっぺんに数十万も税金引いて、いったい政治家どもは何に使っているのだろう。
さらに毎月毎月、数万円と数千円の税金と介護保険料引いて、いったい官僚たちは何に使っているのだろうか。

あれもこれも税金で運営されたり行政サービスがあったり、でも、本当にそんなの必要なのかというものばかり。



原発をどうこう言いながら選挙の争点にしようとしている各政党の政治家どもは、本当にクズだ。
選挙の争点にする問題じゃない。
原子力はすでに、総合的に制御が不可能なのだ。
発電は出来ても、事故防止に限界がある。
事故が起きたら一巻の終わりなのが原子力なのだ。
しかも、核のゴミであるプルトニウムの処理が人類には不可能なのである。
地中深くに埋めればそれでいいと、本当に思えますか?
本当に埋めりゃあいいと思っている人間が居たら、死んでくれと思う。
要するに、【脱原発】とか、【卒原発】とか、そんなことはもう当たり前の話ですやんというこっちゃ。



それと、原子力はもう止める事が出来ない事を政治家もマスコミもわかっていないように思える。
核のゴミが、膨大な量すでにあるのだから、その処理の問題と、すでに日本中にメチャメチャある、原子力発電所の後始末も、これから数百年かけなければ出来ない作業だ。
だから、原発を【脱する】ことは不可能である。
それなのに【脱】と言う言葉で、国民をまたしても騙そうとしている政治家ばかりがウヨウヨしている。



原子力発電を止めることは重要だが、その前に議論する必要があるのは、電力会社の電気料金設定の構造的な問題だ。
自分たちで好きに人件費を含む経費を膨大に積上げておいて、おまけに利益まで上乗せして、それで料金を決めているわけだから、そんな会社、倒産するわけないし、従業員だって努力しなくなる。
ほっといても電気は物凄い売れるわけだから、売上の努力は必要ない。
いや厳密に言うと、原子力発電所をどんどん増やしていけば、電力は着々と値上がりして、売上も利益も、その額は伸びていくのだから。
こんな料金設定と、自動的に顧客がわんさかと居るという構造に、企業努力なんか必要なかろう。





私は今日も福島第一原発で、被曝しながら事故の後始末をしている電力会社の下請け作業員の事を想う。
あそこで働いている人たちがいるから、この1年半の間、日本人は概ね無事に生きて来れたのだから。
政治家どもが、国民を騙そうと、【脱原発】とかいって街頭ででけえ声張り上げている滑稽な姿をテレビで見て、福島を想った。





人間の社会って、なんだかこんなやり方じゃあダメなんだろうなあ。
選挙という方法や、政治という手法や、官僚という仕組みも、なんだかダメなやり方じゃないだろうか。
【金】と【時間】という概念から人間が脱却できなければ、人間は人間を幸せには出来ないのかもしれない。
どんな政治をしても、人間の心や人格がもっと変化しなければ、結局ダメになるだけなんじゃないだろうか。