ハイパーレスキューと谷垣総裁

友人の友人にハイパーレスキューの隊員がいると教えられた。
私の友人は、原発の、「天災」とは言えない、まさに「人災」としか思えないような、ずさんな災害防止管理体制のせいで、すでに地獄となっているあの放射能だらけの現場に、妻子供がいるハイパレスキューの友人が行くことを知り、思わず感情的になった。
絶対安全といって、国も地域も騙した東電と、国民を騙し続けてきた政府のせいで、友人が自分の命と家族の将来を賭して出動しなければならない現実に、怒りを感じるのだろう。
そして誰かが行く必要があり、誰かが何らかの被曝をする事になる。ましてや、放射線そのものは、どんなに防護服を着込んでも防げないのだ。衣服も肉体をも突き抜ける放射線を受け止めながら、原発の放水に成功して帰ってきてくれた。
防護服は放射能物質の付着した「ちり」や「ほこり」「水蒸気」などが体に直接付着したり、口や鼻から、放射能物質のついた何かを取り込んで、内部被曝する事がないように着込むものだが、マスクや防護服を着て、15時間以上現場で交代で作業している間、トイレにも行けず、食事も取れず、1時間に浴びる事が許されている放射線を計算しながらの作業だった。
消防法の基準値を担保できたとの事だが、放射能が人体に及ぼす影響については、まだまだ分かっていない事だらけなのだ。
これからの健康被害が出ないことを切に願う。
東電の社員も、会社に入ってからも、絶対安全と教えられて仕事をし続けてきた。最前線で不眠不休で働いている社員は、そう教えられてきた、一社員たちだ。そして、その東電からより現場に近い仕事や、具体的作業を請け負う協力会社の社員も、現場で不眠不休で働いている。さらに、まだまだ現場には自衛隊の隊員達が、原発構内の瓦礫の除去などを行っている。
すべての作業員の安全を願う。心から。

自民党の谷垣さんは、政府の副総理への連立打診を断ったとの事だ。理由は「責任の所在が不明確になるから」ということらしい。谷垣さんは、政治家として、災害対策に政府に参加してその対応の批判をされるような立場になる事を望まないと言う事だ。対応が遅いとか、判断が間違ってやしないかとか、そうやって国民やマスコミに批判されるくらいなら、今の野党の立場のまま、与党を、マスコミと一緒になって批判する立場にいたほうがいいって事だろうね。国民が不安にかられ、宮城、福島の国民が悲惨な非難生活を強いられている時、彼は、常に政局を意識している。
少し感情的に発言させてもらうが、谷垣さん、あなた、政治家なんてやめて欲しい。少なくとも、災害対策と復興への政府としての活動、仕事を、同じ政治家として、責任を共有する勇気すらないとは。今は日本の危機なのだ。諸外国からも暖かい支援や募金が集まるほどのこの時に、これ以上のあなた達の活躍の機会はないだろう。この際、政策の違いが何だというのだ。どんな政策より、高速道路無料より、子供手当てより、東北の復興と、原発の安全確保と、国民の希望が最優先ではないのか。感情的に言えば、谷垣さん、そもそも、あなた達自民党の長い間の政権時に推進してきた原子力政策の顛末なんですよこれ!変な顔して、(スミマセン)偽善者ぶらないで欲しい。税金で給料もらって、どれだけ寄付したか、個人的に何をした?連立組まなくていいから、政府の対策委員会の常駐して、あなたも寝ずに救援作業と政府の仕事を支援せよ。だらしない政府だと言う暇と無責任さがあるなら、同じ政治家として参加しなさい。いやなら、政治家なんかやる資格はありません。感情的に言いますけど。