反省・・・・。

反省する必要がある。
大阪マラソンを完走出来なかったこと。
正直言うと、当日スタートするまで、大阪マラソンのなんたるかについて、あまり関心がなかった。自分が出場するのに。
言い訳をすれば、部下がチーム7名で申し込みをすると言い、部長もどうですか?と聞かれ、あ、いいよ。と軽く答えたものの、抽選でどうせ落ちますからと言われていたので、完全に忘れていたところからのスタートだったから。
それでも数ヶ月前に、チームで当選したとの報告を受け、練習しなきゃ走れないんじゃない〜?なんて言いながらも、高血圧の持病がある小生、なんやかんやと、練習せず。体重も落とさず。
毎日仕事の疲れを言い訳にして、まったく練習もしなかった。
日常生活の中で、大阪マラソンの事はほとんど頭から消えていた。
週末が近づき、「あ!日曜日マラソンじゃん!」と気づいた。

そんないい加減な私は、マラソンに出場する資格がなかったのだ。

出場するランナーは3万人。全国各地から参加していて、近隣のホテルも満員らしい。
さらに、応募した人数は17万人と言うではないか。
実際に出場してみることでわかったのだが、応募した17万人の方々は、多分ほぼ間違いなく完走できると踏んでの応募だったと思われる。そもそもマラソンに応募するという時点で、完走には一定の自信があるのだろう。何せ、3万人のうち完走者数は2万7千人。私は残りの3000人の中に入ってしまった。しかも、私の場合、ちゃんと準備して、練習して、マラソンというスポーツを愛するファンとして出場したわけではなく、ただチームで当選しちゃったから、せっかくだから出よう・・・・と言う程度の、大変不順な動機だったのだ。
出場し、完走したランナーの中には、70歳以上と思えるご年配の女性ランナーもいた。それだけの年齢になっても、走る事を愛するランナーがいるのだ。

それでも、せっかく出るなら、なんとしても、死ぬ気で出来るところまでがんばろう・・・挑戦だ〜!と、それは確かに本気でそう思っていたのだが、言ってみれば私は、マラソンを楽しもうとか、出場する事への希望や抱負なんて、まったく持ってなかった。

落選した人に大変申し訳なく思う。
完走者へのメダルだって、主催者は一応全員分3万個用意していただろう。せっかくのその経費を、私は無駄にしてしまった。
42.195キロのマラソンには、それだけの大きな価値があったのだ。

もう少しだった。あと2分早ければ、30kmを通過できたのに。
しかしそうはいっても、30km過ぎてから、あと何キロ進めたか、わからない。
35kmまでも行けなかったかもしれない。
そして私は・・・・、棒になった脚を引きずりながら、立ちくらみと脱水症状寸前の体で、朦朧としながら、30kmで止められた時、「ほっ」としていた。
誰かに止められなければ、止まれなかったから。
足の甲は骨が割れたような激痛。筋肉は痙攣していた。酸素過多で頭はボーッとしていたが、止まっちゃいけない、あと一歩、あと一歩、前へ、前へ・・・・意識はただそれだけだった。
私の挑戦の顛末は、たった30kmだったが、私にとって30kmは本当に苦しい距離だった。

もしまたチャンスがあるなら、今度は確りと減量して、体重を落として、毎日ランニングして練習して、絶対に完走するんだという強い意志を持って出場したい。
ちゃんとマラソンというスポーツに敬意を持って接しよう。
舐めていたわけじゃないけど、尊敬の念を持って接しよう。

大阪マラソンに応募して落選してしまった皆様、本当にごめんなさい。
自分、心入れ替えます。