トゥリトネス

週末、土曜日は熊本。日曜日は山口。

個人的な仕事で出張してきた。

ボブと一緒に。

ボブって言っても、水泳関係者しかわからないと思いますが、要は、子供の頃からの後輩で親友でオリンピック選手で社長という肩書き。

こんな顔。

熊本には恩師の弟さまの正則さんがいて、今回私たちは一緒にある仕事に向かっている。

メインは日曜日ということで、土曜日は数時間の打ち合わせの後、馬刺しの専門店で舌鼓。

先日北新地で食べた馬刺しより、やっぱりはるかにウマ(馬)か!

定番その後は深夜まで・・・・・。
美声を轟かせ、夜の熊本を魅了してまいりました。













今回、山口のスイミングスクールにて、これまた私の幼馴染であり、共に青春時代を競泳に費やし、同じ釜の飯を食い、寝食を共にした仲間のショーアーティスト、不破央さん主宰の【 トゥリトネス 】のプールショーを観て来ました!

このプールの経営者の方は、師匠の米川先生と、古くからの縁のある方で、大学時代の先輩後輩の仲。私は会える事をとても楽しみにしていました。
昔からこの方のお名前は、米川先生の口からよく出てきていました。
私がまともにお会いするのは、小学校以来くらいな程の時間が空いていましたので、少し緊張しましたが、それでもやっぱり、米川先生とのつながりのある方と思うと、どこか気を許し、どうしても特別な人のように思えます。
その方が、今回【トゥリトネス】を呼んでくれたのです。
きっとがんばっている米川先生の教え子を、暖かい気持ちで見つめてくれたのではないかと思います。

ショーの最中は撮影しなかったよ。ですから内容は、いつか近くのスイミングスクールに【トゥリトネス】が来た時に、ぜひぜひ観に行ってください!

マジで最高のパフォーマンスでした!

最初から最後まで、ずっと笑いっぱなし。

驚きと笑い、そして感動と興奮。

芝居の舞台の上なら色々なショーは観た事あるけど、プールで行なう水中パフォーマンスは、本当に日本でも数少ない中で、実際には圧倒的日本一のパフォーマンス集団です。

この【トウリトネス】主宰の【不破 央】さんとは、私が中学2年の2学期末、【不破央】さん(以下ひさしと呼ばせていただきます)が中学1年2学期末という、共に幼い時代に、親元を離れ、水泳で日本一になる為に、そしてオリンピックに出場して金メダルを取るために、上京し、寮生活を行なって、競泳漬けの生活を送った仲間です。

しかし、私とひさし以外にも多くの先輩方が沢山いた寮生活で、先輩達と自然に馴染んでいくひさしと、先輩達と上手く付き合えない私との間に、昔の幼馴染だった時のような関係とは違う、不穏な空気が出来始め、そして先輩方の洗濯物や、掃除、使い走り、食器洗いなど、様々な水泳の練習以外の仕事で、素直にひさしと半分づつに出来ない未熟な先輩だった私との間に、その後数十年かかってもなかなか埋まらなかった溝が出来上がってしまったのです。

以前、その事に触れた日記を書きました。
これです。

http://d.hatena.ne.jp/sumikenn/20120126/p1

ここで色々触れたが、あの頃決していい先輩でなく、いい先輩になれなかった私。
あの頃の自分を恥じている自分が居て、だからその後の自分の成長につながっている気がする。

リーダーシップのかけらもなく、ただ1年先輩というだけで、ひさしに暖かく接する事が出来なかった自分を、ずっと恥じてきていた。

そしてそれは、恩師である米川先生が亡くなってから、一層私の心に響いていた。

世界を目指していた米川先生に、富士市の田舎から連れられて、世間知らずの幼い中学生2人が、共に荒れた海に放り出され、必死に泳ぎ目指した栄光の道。
その道を歩む中学生の私。
翌年中学3年生になっても、高校になっても、私は彼に暖かい先輩ではなかった。

同じ田舎から出てきた彼にしてみれば、もしかしたら裏切られたような気持ちだったかもしれない。

嫌いだったわけじゃない。

最初っから間違えてしまった。

いい先輩、暖かい先輩、為になる先輩・・・・。
そのような自分になれる器がなかった。
そのような人格を培える、経験もなかった。

私は両親から離れ、寮生活をする毎日が、さびしくてさびしくて、苦痛で怖くて、とても誰かを救えるような人間になれるような、そんな力がなかったように思える。



昨年の冬。私は45歳になって、やっとひさしと分かり合えた。

彼も私を許してくれているように思えた。

もともとは嫌いな仲じゃなかった。

いやどちらかというと仲がよかったのだ。

だから話のリズムを取り戻すと、お互いに腹がよじれるほど笑った。

彼は、自身の講演の話の内容で、あの頃のアホな私の事を、面白おかしく話すらしい。
お恥ずかしい限りですが、彼の思い出の中に、良いに付け、悪いに付け、確かに残ってくれている事、そしてそれを、講演を聴きに来てくれているお客様の為になる形で、伝えてくれているなんて、ありがたいお話です。


そして昨日、また1年ぶりにひさしと会うことが出来た。

今度は亡くなった米川先生のかわりに、弟さんの米川正則さんと、私の親友でひさしのライバルで、途中からは同じチームで寝食を共にしたボブも一緒に。



見学させていただいた水中パフォーマンスショーは、驚くばかりの最高のショーだった。

昔からこういうことが好きで、発想が豊かで、絵が上手で、色んな芸術に興味を持っていた【ひさし】らしく、ダイナミックさと共に、繊細な計画と企画が感じられた。

チームの仲間も、とても演技がよかった。

ひさしがうちの息子の為に、トゥリトネスのメッシュキャップまでプレゼントしてくれた。

ひさし〜!最高に面白かったよ〜!!

ショーの最後に、彼が見学に訪れた私たちに書いてくれた心のこもったメッセージ。

実際にショーで使うホワイトボードに、ショーが終わる直前で、サクサクっと、そっくりな似顔絵を。

クイズ!!

これ、誰かわかる人は、コメントにてご回答くださいませ。