我が家の民族大移動




先週末。密度の濃い数日間だった。

もうずっと埼玉の妻の実家に、子供たちも私たち親も帰っていなかったことがあって、そして、ひょんなことから、高輪で開催される大変重要な祝賀会の主催有志になり、この奈良からでも飛んでいかなくてはならない状況となった為、家族全員で民族大移動。

私は土曜日に会議があった為、その後に新幹線で上京。

妻と子供たちは、金曜の夕方、車で埼玉県へ向け出発。


金曜の夜は久しぶりに1人で家で過ごし、ぺヤングソース焼きそば超大盛り食べて、映画観ながら就寝。

夜中1時をまわってから、やっと妻から埼玉の実家に到着したとのメール。

翌日会議を午後一で終え、そのまま車で部下に送ってもらい、車内で着替えながら新大阪へ。

飛び乗って眠ろうとした矢先に、会の進行に関することで、同じ水泳仲間の主催有志とメールで口論。

お互いに何一つ間違えてはいないのだが、性格がまったく違う仲間でしかも親友。

実はお互いが二人とも、外部に足を掛けられて、混乱させられてしまっていたのだが、そもそもの主旨を大事にしようと、俺達は黙って寡黙に事を乗り越え、会の準備を進めていた。

やつとのややこしい関係は小学校から。

いや、ややこしいって訳じゃなく、俺達は水泳でオリンピックを目指した、まだ世界では弱かった当時の日本代表。


今では年に1度、会うか会わないかの関係だけど、電話でもメールでも直接会っても、すぐに子供の頃に戻ってしまう関係。

たがいに遠慮せず、言いたいこと言いあうから、すぐに喧嘩っぽく発展する互いの自己主張。

時々決定的な喧嘩になったこともあったが、2〜3日起つと、知らない間に普通に戻る関係。

しかし。なぜかどうしてもいつも、意見が食い違う。

そのくらいに性格が正反対である。

それが【永田竜司】。





話をもとに戻すが、その新幹線の車中、眠る予定が結局一睡もできないまま埼玉に到着。

春日部共栄高校出身の私。

私が埼玉に来るという事で、高校時代の仲間が待っていた。

高校時代隣の席だった妻も、同じ旧友仲間だから、その日は仲間と深夜まで語り合い。



翌日も色んな方との挨拶周り。

祝賀会開催時間の数時間前に、会場に入らなければならなかったのに、関西の高速道路以上渋滞に巻き込まれ、1時間遅刻。

遅刻したせいで、無償提供していた私の記念品500人分が、知らない間に開梱され、私の準備した物を、ぜんぜん違う段取りで分けられていた。


あと数時間でこの高輪の会場に、450名の参加者が集まると思うと、それはそれは楽しみ。


そして大盛況の祝賀会。

紆余曲折あったが、ビジネスではなく、主催も主人公も参加者も、みんなの熱い気持ちと知恵と行動力が、メインの輝く俺達の星の輝きをさらに引き立たせ、そしてこの会は大成功となった。

旧友や先輩方、昔の水泳界で言えば、大スターとも言える仲間が次々と集まり、握手して抱き合い、懐かしんでいた。

10年、いや20年以上ぶりに会う仲間。

そう。この会は鈴木大地さんの日本水泳連盟就任記念祝賀会。

普段、大地さんのそばで彼に尽くしている人も、何十年ぶりかで会った人も、今回の為に遠方から飛行機や新幹線で来場した人も、大学関係者の重鎮や、日本水泳の功労者である名コーチも、そして引退しても今でも、水泳界、いや、スポーツ界で貢献し活躍する大スターも、そして、この日の主役であった大地さんも、みんながみんな、全員が主役となった2時間だった。


もともと竜司の企画したこのプログラム。会は2時間であったが、きっとそこに集った仲間全員が、時間を忘れたかった事だろう。




そこに私は、家族の全員を連れて行った。



私の多感な時代に、同じ目標に向かって青春の全てを注いだ水泳。

その歩みを共にしていた多くの友人たちを、妻に知って欲しかったからだ。




水泳を始めて1年半の息子にも、
声楽を続けて音楽大学に進むつもりの娘も、
ハンドボールで全国大開優勝を目指す次女も、
トランペット奏者を目指す三女も、
たぶん兄弟の才能の全てを持っていると思えるほど才能豊かな末っ子にも、
ひとつのことをまっしぐらに目指し、競技の頂点を目指した仲間の、時間と共に熟成されるそれぞれの水泳への愛を、知って欲しいと思ったからだ。




スター達と記念撮影をするみんなを見ていると、本当に良かったと思う。


大地さんはこう言っていた。


【自分を酒の肴にして、口実にして、昔からの古き良き水泳の友が集結して、懐かしい話や旧交を温めてほしい。】


普段は飄々としているように見える大地さんだが、私は彼の強い心の信念を知っている。

彼はオリンピックで金メダルを取り、日本水泳界の金メダルである連盟会長に就任し、そしてまた、新たな次のステップの金メダルに向かっていると思う。


常にその先を見て、頂点を目指し、自身の生きている人生の道で出会う友を通じ、スポーツ界に貢献する大地さんが俺は大好きだ。
きっとみんな、いい大人になったから、それがわかるのだと思う。

だから全国から今日の為に集まってくれたのだろう。









祝賀会の後、我々の2次会には現れなかった大地さん。
苦楽を共にした私たち水泳仲間であれば、2次会に来れなくたってその意味が分かる。
本当に大切な仲間のところならいつでも会える。
別にこの日でなくっても。
だから来なかった。
けど、30名の2次会に、知っていたら来ていた仲間はきっと倍以上居ただろう。
突如決まった場所で、無計画だったからね。



悩んだけど画像のせちゃう。

女性は別の場所で開催していたって。






すぐに喧嘩になるけど実は尊敬しあっている俺達二人は、3次会を経て、最後の最後に夜中の3時から4次会。

弟の信彦と、妻と、そして竜司と心の底から【お疲れ様】と乾杯。


ブルドックとデブ二人だが、この笑顔が全てを物語っている。


よかった。

本当によかった。

人に惑わされず、ただ無償の心で進め続けた事が、今になって本当によかったと心に染み入る。

みんなが本当に楽しそうだった。

笑顔がいっぱいで、笑い声がいっぱいで。




そして俺はまた日常に戻る。


またしばらく大地さんとも会う機会はないだろうけど、それでいい。


遠くでも時々、互いに思い出しているはずだから。


みんなが時々、みんなをそれぞれ思い出している。


あの頃のままの姿で思い出している。










この日の画像で、ぎりぎり掲載可能なものだけ自己判断で。

何年たっても昔のまま、若くて可愛らしい平泳ぎのスーパースター、宏子ちゃん。そして会長。
さらに20年たって、残念にデブった男たち。デブじゃない人もいるけれど。(笑)






綺麗な写真。

水の道化師【トゥリトネス】のおーちゃんこと【央】と大地さんと記念撮影する長男。

それぞれの王道を歩む男はなんと美しいことか。

なんとも感慨深い。

(俺にこんなにデケエ子供がいるのかあ・・・・・)

そんな不思議な気分になる。


妻とのスリーショット。

大地さんが会長となり、もうこの写真は私たち夫婦にとって、奇跡の一枚な気持ちになる。

そして、義理の母も楽しんでくれていました。

テレビでよく拝見する、大活躍の田中ヴェルヴェ京さんと記念撮影!

京さんは現役時代からとっても気の優しい先輩。

オリンピックのメダリストなのに、久しぶりにお会いしたら、一瞬でやっぱり昔の先輩後輩の関係に戻っちゃった。
そんな風に接してくれる京さんがうれしい。


昔の同じチームの仲間や、合同合宿などで先輩なのに世話になってしまった後輩達が大勢参加!インターハイのリレーメンバーだった男。通称2メートルも来てくれた。

そしてこの会を影で応援してくれて、縁の下の力持ちとして力を貸してくれた大崎さんと、やっぱり昔、小学校時代からお世話になって、迷惑ばっかり掛けたお姉さま方が来てくれた。

そして本当にお世話になった先輩たち。
この中には以前書いた記事【日大水泳部 男の中の男】で、【インカレを食う】こと山口寛純さんも。

http://d.hatena.ne.jp/sumikenn/20120123/p1


名前こそ書かないが、一人一人の先輩や後輩が、思い出がいっぱい。



きっとこれからもっともっと、色んな人が写真を送ってくれると思う。

できるだけそれらの画像を載せちゃう。

皆様ご覚悟を。






そして会の終わりに会場入口で、妻の妹と子供たち、そして妻のお母様と我が家族。そしてこの日、この為に上京した私の永遠の部下、塩崎啓雄くんとの記念撮影。











2次会で外に出て、4次会終わってホテルの部屋に着いた時、朝の4時だった。



一夜明けて。

朝妻と朝食を頂いて、実家の子供たちと越谷のレイクタウンで待ち合わせ。ふらふらお店を見ていたらつい衝動買いしてしまう始末。

埼玉を出たのは3時半。

さてはて何時に奈良に着くのやら。

なつかしの浜松で夕食。といってもサービスエリアだけど。


車疲れで食欲のない兄弟たちの尻目に、ごっついカレーもりもり食べるのは4番目三女のこの子。



旅費や会費や買い物や、ガソリン高速代金いれたら何ぼやねんて。

なんと20越え。

奈良に着いたのは夜中2時。




経費かかるなあ〜〜〜〜〜




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