再会の形

グリーンカードを取得して、アメリカ国籍となった前出の「高草木 博さん」と、同じく前出、インド、アメリカを行き来し、世界的に活躍する「岡本 英活さん」。私が中学時代に転校した、足立第14中学校時代の友人だ。友人というのは様々なスタイルがあるだろうが、彼らとは、なかなか会えなくとも、どれほど離れていても、いつも心にお互いの存在がある、そんな関係だ。多感な中学時代だからこそ、いろんな迷いや困惑があった中で、お互いの存在がいい形で刺激となり、そして様々な形で、お互いを助け合った。また、お互いを守りあった。
先日。我が家に、ひろし(高草木 博さん)が遊びに来てくれたが、彼ももうすぐアメリカに帰る。そのような中、岡本がインドから日本に帰り、東京の上野であっているというメールが来た。

2人ともまったく変わっていなかったが、3人で会えなかったことは残念だ。なかなかそうもいかない。みんな忙しい身だから。
変わった部分もある。
一番トゲトゲしくて、水泳で鍛えこんでいる強い男だった私が一番丸くなり、体も丸くなった。
一番ひ弱で小さく、意気地なしに見えたひろしが、アメリカでのジム通いと、アメリカ人の中でたった一人の日本人として生き抜き、がっしりと筋骨隆々となり、たくましくもやさしく笑う、かあちゃんそっくりな男になった。
岡本は、中学時代から必死にヒゲを伸ばそうと、いつもカッターでヒゲを剃りながら、毛を太くしようとしていた。授業中は、いつも英語の辞書を開き、英語しか勉強していなかった。どの授業の時間も英語しかやらなかった。
その岡本は、りっぱなヒゲを蓄え、英語以外のヒンズー語も駆使し、今は日本語、英語、ヒンズー語、中国語の4ヶ国語を話すビジネスマンだ。たぶん、フランス語とかも話せると思う。

再会の形。私とひろし、ひろしと岡本。
岡本と私は会えなかった。そしてまたひろしはアメリカへ帰り、岡本はインドへ帰るんだろう。
3人で再会できる日は来るだろうか。
いい男たちだ。

学生の頃は、頻繁に海外遠征をした。ホームステイも何度も経験した。しかし、今の会社に入ってからは、一度も、何処へも海外には行っていない。
よし。いつか必ずひろしの住むアメリカに行こう。彼がアメリカで買った家に泊まろう。妻と一緒に、2人で。新婚旅行行ってないし。

片道の飛行機、10万円だって。ひとり。要は、夫婦で往復40万円ですか。無理かなこりゃ。
娘が公立合格してくれてるんだから、海外なんか旅行してる場合じゃないけど。

しかし、なにをするにも経費かかるなあ〜