この国を守る為

週末はテレビ報道にかじりついて過ごした。地震の被害そのものより、津波の被害のすさまじさに、ただただ驚愕し、恐怖する自分。何も出来ない歯がゆさが一日中自分を覆った。
しかし同時に、日本人の道徳心と倫理観に、大いに誇りを感じた。他国の国民性を批判するつもりではないが、他国では、地震や災害に乗じて、略奪や強奪が頻繁に起きることも多い。しかし、今回の地震で被災された方々は、まったくそのような行動のかけらもなく、家を失いながらも、家族の安否確認が取れない中でも、お互いを支えあい、助け合い、食料調達においても、しっかりと並んで列を成し、トラブルもなく、辛抱していらっしゃる。関西にいて、何も出来ない自分。何か出来ないか、必死に考える。電力についても、ヘルツの違いがあって、100万kwづつしか変換供給ができないと言う。土曜日家族会議を開き、無駄に外出してガソリンなどのエネルギーの消費を控える事、夜更かしをして電気消費を無駄にしないこと、募金をして、せめて少しでも支援をすることを話し合った。また、計画停電を行う地域となった50hz地域の間接的な支援の為に、ろうそくを準備する事にした。万が一関西の計画停電が検討された時は、真摯にそれを受け入れ、しっかりと対応しようと言う事になった。
テレビで、小学生の高学年くらいの女の子が、「おかあさ〜ん」と泣きながら被災した家屋のあった街に向かって叫んでいる映像が流れた。
(ああ〜〜っ)という引き裂かれるような気持ち・・・。他にもどれほどの方々がこのような状況に置かれているだろうか・・・。このような映像を見たくない自分と、見なければいけないんだと思う自分が交錯する。
報道の賛否を議論するよりも、私はつらいこの現実を知る事が、同じ国民として必要なのだと思った。胸が痛くとも、しっかりと向き合うべきだ。連絡がとれず、2日ぶりに会えた家族と、泣きながら抱き合う被災者の方を見て、胸が引きちぎられる思いがした。また、妻、子供が行方がわからず、何時間も避難場所を渡り歩いている被災者の方を見て、ただただ涙が出る。自分が同じ境遇に置かれた時のことを考えると、本当に何かしなければと、思いを巡らせた。

会社の朝礼で、先の戦争以来、この国最大ともいえる未曾有の災害に、私達は何が出来るか、何をすることが大切か、について話をしたい。
私達のように運良く被災を免れた国民は、経済社会人としてまずは、自分の業務において、被災地への支援を最優先して判断をすること。
関西圏の被災していないお客様へのご理解を求め、あくまでも被災地への支援体制を最優先とすること。
それから、日本国民として、被災していない地域において、最高の仕事をし、国の経済活動をしっかりと支える事。
我々の経済活動は、国全体から鑑みれば小さな活動に過ぎなくとも、このような経済活動が積みあがって、この国の経済が支えられている事。
業務上、必要最低限のエネルギー消費とすること。
また、個人として、募金などの個人支援を積極的に考える事。などだ。
本当はボランティアとして、現地へ飛びたい。あの瓦礫を一人でも多くの人の手で片付けて、重機の手が届かないところへの手伝いをしたい。
しかし、ボランティア活動は、その活動ができる仕事の方や、それが許される事情にある方にお任せしたい。
我々は、しっかりとより良い仕事をして、国の経済を影から支える事だ。

世界64ヶ国から、支援の打診が来ているという。実際に韓国を筆頭に、アメリカ、ドイツ、スイス、中国、はすでに現地に入り、救助活動に入っている。普段、国益を争う外交という政治の世界から見た外国の印象が強かったから、今回の他国の支援はありがたい。感謝だ。自然災害に国益争いなど関係ない、純粋な支援目的で派遣してくれたと信じる。

我社の仙台地域、福島、盛岡地域も、大きな被害にあった。被災した我社の拠点の復興も同時進行するだろうが、我社は創業者が、復興支援をすべての第一にせよと社内通達が発信された。とにかく出来る事、精一杯やろう。

このブログをお読み頂いているお客様、共にがんばりましょう!被災された方々に、少しでも勇気をお分けできるよう、強くなりまよう!

この国はきっとやれる。素晴らしい国民だから。