企業の常識・非常識

(一部修正)



東北の被災地で、本格的なラーメンを炊き出しとして振舞って回っている経営者がいる。賛同している全国のラーメン店は600店に及ぶらしい。料金は被災者の「笑顔」だと言う事だ。被災直後の避難所には、まともな食料もなく、やっと最近おにぎりやパン、被災者地震たちが炊き出しによって少しは暖かい物がやっと食べられるようになった所だろうし、レストランも何もかも流された場所では、我々被災していない地域の者がいつも当たり前に食べられるような食事は未だ、食べる事が出来ない中、インスタントではない、本格的なラーメンの味は格別だろう。勇気と心意気のある経営者も日本には多い。生きる上での「価値観」について、勉強になる。
我社は大阪から東北に向けて、先週、資材を随分運んだ。弊社の生産拠点への支援だったとのこと。会社をすぐに立て直す事は重要だ。その地に我社の社員だっているだろうから。同時に社内でもすべてに優先して、被災地の依頼に応える出庫体制を構築せよと、社内通達され、関東中部関西地域も、休日返上で拠点をオープンしている。
最近わかったのだが、要は、我社の現在までの被災地優先の体制構築は、あくまでも料金の発生する、商売である。確かに被災地を優先して、被災地意外のオーダーは優先しないのは、まあ、いいことだろうけど、すべて有料。企業は、商取引でこそその存在を維持できるのだから、あたりまえのことなのかもしれないが、すべて無償で、心意気だけで現地に飛んでラーメンを炊き出ししている経営者もいる。
私が手配した気仙沼に送ったマットレスは、会社は公には知らない事だ。しかるべき部署の担当者は一応にして明確な解答を示してくれなかったから、私が単独で判断して実行した。昨日、初めて一人だけ、役員に話した。企業って、利益を出さなきゃ維持できないし、私達社員だって、奇麗事だけでは給料なんてもらえなくなっちゃう。難しい判断なのかなあ。どうするべきか、どう考えるべきか・・・。