友人

先日やはりFacebookを通じて、20年程前に、深い交流があったある女性に久しぶりに出会うことが出来た。彼女の名前は「桜井(旧姓)博江」さん。競泳選手時代、女子800mという私と同じ競泳の長距離選手であったことや、私の弟と交流があったこと、そして、選抜合宿などで一緒になった事もあって、よく知っている仲だった。
私が二子玉川に部屋を借り、前出のさかっぺと一緒に暮らしていた頃、彼女は近くの某フィットネスクラブで働いており、仕事が終わるとよく我が家に遊びに来た。気さくな彼女は、当時居候していた松本(松本知之さん)や伸太郎(長崎伸太郎さん)とも親しくなり、よく一緒に過ごした。
部屋に気さくに遊びに来るのは彼女だけだったから、彼女は気を利かせてよく部屋掃除をしてくれた。また、夕食を作ってくれたこともある。鍋料理の時などは、私も一緒にこだわって、色んなスープ味の鍋料理を作ったものだ。
慣れてくると、洗濯物まで洗ってくれた。今思えば少しいきすぎだったのかもしれないが、アマチュアスポーツを小さい頃からやり抜き、社会に出て間もない私達は、きっとどこかで互いを支えあっていたのかもしれない。
そんな彼女は、私が二子玉川の部屋を引き払ってから、トライアスロンをやり始め、随分素晴らしい成績を残したらしいのだ。さらに、男子トライアスロンのチャンピオンの男性と出会い、結婚していたのだ。競泳選手を引退後、さらに過酷なスポーツにチャレンジし、なんと、男子のチャンピオンと結婚したことにまず最初にとてつもなく驚いたが、それだけではなかった。彼女はトライアスロンを引退後、女性専用の小型フィットネスジムを経営し、2店舗軌道に乗せ、女性経営者として業界トップクラスの実績を誇り、たくましくも美しく生きていることを知った。
彼女を射止めたご主人さまは、トライアスロンだけでなく、伴侶を選ぶ事にかけてもまさにチャンピオンだ。彼女は昔からよく気がつく、やさしい自然体のとても素晴らしい女性だった。私達と気さくに過ごしつつ、女性としては一切だらしないそぶりを見せなかった。男ばかりの居候だらけの3LDKの部屋だったが、一線だけは自然体で守り、それでいて身近に感じる凛とした女性だったが、月日は人を大きく成長させるものだと、本当に驚いた。そして、心から嬉しく思った。かわいいお子様2人にも恵まれ、幸せな4人家族。きっと女性経営者への道は、世間的にも、夫婦間においても、様々な語りつくせない御苦労があったことだろう。夫婦共に事業に成功し、それでいて共に協力し合い子育てに没頭する夫婦の姿は、本当に美しく見える。
このところ昼間に少しだけ電話でお話をさせてもらった。何ひとつ変っていなかったが、事業の事を離すと、私もサラリーマンとして、事業経営のノウハウをかなりを学んできたが、当然彼女にはそれ以上に大きな自信がみなぎっていた。素敵に生きている女性、ご主人さま、そして家族・・・・・。なんと素晴らしい。
うらやましいなあ〜。最近、さかっぺといい、ボブといい、桜井といい、みんな独立して億万長者になったり、大成功したり、立派な経営者になったりしている・・・・・。私はまだまだしがないサラリーマンだ。子供が5人もいるので、経費かかってしょうがない。日本経済もこんな状況で、サラリーは下がる一方・・・。
最近妻とこんな会話をする事が増えた。「子供達を高校や大学に行かせるまで、借金しまくって、定年までで返済して、子供が全員独立したら、2人で田舎の小さな団地に住もうよ。」
「年金だけじゃ足りないだろうし、貯金もゼロだろうから、農家に少し畑を貸してもらったりして、葉っぱ食べて暮らそう。」
「そんな生活でもお前がいてくれれば十分だからさ。」
なんて話してる。
このままだったら、きっとこれが現実って所だろうな。
我社で出世しまくっても、きっと心労で早死にするだろうしなあ。
おまけにうちの子たち、5人のうち、4人が女の子だから、みんないなくなるだろうし、男の子も今時転勤とか配属とかで、一緒に住めるって訳じゃないだろうし。末っ子4歳。あと18年。
生きていられればね。
経費かかるし、最後は菜っ葉食べて暮らすのかあ〜〜
さびしいなあ〜〜〜〜〜