新婚部下ジョン

新婚部下(仮名:ジョン)にもうすぐ子供が産まれる。しかしサラリーマンの難しい所は、産まれそうになってからじゃないと、産婦人科とか、自宅へ向かえない事(帰れないこと)だ。
サラリーマンはそうやって完全に生活を拘束されている。
私も恩師がいよいよ危ないって時に、お前がいないと手配が回らないからって言われて、病院へ向かえなかった。朝、奥様から連絡があった時に向かうことが出来たら、最後の時に間に合えたのに、会社を出られたのは夜の7時だった。
そんな不条理な拘束を受けるのがサラリーマン。
新婚の部下のジョンは、出産予定日を過ぎた嫁さんが、自宅で一人で不安でいても、側にいてやれない。自家用車も持っていない為、通勤は電車だし、嫁さんが破水したら、電車じゃ間に合わない。営業に出かけていたりしたら、もっと間に合わない。
普通はそういう事になる。
たとえば、ジョンが大事をとって会社を休んで嫁さんに付いていたとしても、初産の嫁さんは、いつ産まれるかわからないから、やたらと有給消化されてしまい、年間10日もない有給が吹っ飛ぶ。そうなれば夏休みすら取れなくなる。

社員は会社のために働いているんじゃない。
自分の人生のために働いている。

今は仕事より嫁さんの側にいてやることだ。
昔の人は、嫁さんの出産に立ち会ったりなんかしなかった。仕事の方が重要だなんてアホが、まだいる。
まさに老害
でもジョン。会社も俺たちで変えていこうな。メリハリつけて、自分の尊厳を守って。
それで業績貢献しよう。

早く安全に産まれて来ますように。