経費かかるなあ〜


自分が競泳選手でありながら、実は今まで、まったく自分の子供である長男の強太郎に、水泳の指導をしたことがなかった。
ストロークの事、キックとプルのタイミングの事、頭を動かすクセ、手首の固め方、キックのコツ、流体との接し方・・・・・。

私が競泳選手への指導として、強太郎に伝えたいテクニックや心のあり方は、本当に深く広い。しかし、自分の子供を指導するのは難しい選択だ。熱くなる。だから今まで避けてきた。



スイミングに練習を観に行くと、泳ぎに関してだけでなく、練習への取り組み方の甘さや、姿勢に気持ちが燃える。しかし私が居るのはガラスの外側だ。
家に帰ってから指導すると言う方法もあったかもしれないが、指導というものは、その瞬間にしなければ効果がないと私は考えている。
メンタルトレーニングはプールから離れてからでも効果があるが、競泳の指導は、泳いでいるその瞬間にしなければ効果がない。
スピードへの挑戦においても同じだ。
インターバルの最中に、直接スピードアップへの精神的葛藤、壁の乗り越え方、挑戦意識の刺激、あらゆる角度から刺激するのは、その瞬間ではないと効果が出ない。
だから家で指導した事などない。
それに、一番私の懸念は、親の期待に押しつぶされるようになると、せっかくの水泳人生がつまらなくなってしまうからだ。
私がそうであったように。



私は、自分の為でなく、喜ぶ親の為に水泳をやっていた。
そんな自分が嫌いだったが、もう後戻りもしたくなかった。
人の為に泳いでいて、日本チャンピオンになった時も、ほとんど嬉しさを感じなかった。


水泳で嬉しいと思った事は、後にも先にも、初めての日本学生選手権。日本大学水泳部の一員として、800mリレーに優勝し、同時にインカレ総合優勝を勝ち取って、天皇杯を獲得した時だけ。
それ一度だけだ。



息子には、親や周りの過剰な期待に、プレッシャーを感じて欲しくないし、自分の為に泳いで欲しい。
だから、私は自分に過去の競泳において、一定の実績があるからこそ、息子に期待しないように注意しているのだ。
指導を始めたら、
「こうすれば、このように結果を出せる・・・・・」
というように、シュミレートしてしまう。
そうすると、絶対に期待をしてしまうはずだ。一度期待を持つと、その欲求は果てしなく続く。
一度小さな栄光を掴んだら、もっと次に!もっと、もっと高いところへ・・・・と、思ってしまいそう。
本人が思うのは良いけど。






最近は子供たち全員で出かける事も減った。
昔はいつも全員が一緒だった。
せっかく土曜日に仕事を休んでも、スイミングスクールもあるし、塾もあったりする。
長女は自分の気分が乗るか、自分の用事がないと、出かけない。出不精気味である。
日曜日、またしてもコストコへ行って、超買い物。
長男がいつもスイミングの練習と塾とで、息抜きもろくにしていないから、一緒にホットドッグ食べました〜〜〜!!

絶対におかしいホットドックの値段。
180円で、ジュース付いて飲み放題だもん。ありえん。
客寄せなのは分かるけど、それでもこの外資系の露骨さには恐怖を感じつつだわ。

長女以外の4人を連れて、京都のホームセンターに寄り、またしてもペンケースだの、ノートだの、エンピツだの・・・・、みんなのほしがるものを無駄買いしました。

経費かかるなあ〜〜