夏が始まった

明らかに変な気候が続く近年の地球。

地震は大昔からあったのだろうけど、この現在の異常気象続きには、明らかに人類の発する熱の影響が、地球の大気に何らかの影響を与えている気がする。



同時に政治の世界も混迷を極めている。

独裁国家が次々と倒れる中、北朝鮮のしたたかさには日本もなかなか太刀打ちができない。
100人以上の拉致を繰り返し、知りすぎた者を抹殺し、洗脳によってキム一族の奴隷に仕立ててきた国家が、この現代においてもまだ、その独裁力を維持できていることは、世界警察ぶっているアメリカが、実はいかに身勝手な国家でしかないかがうかがい知れる。

学ばない国【北朝鮮】に負けないほど、さらに学ばない国、【南朝鮮】。
またしてもソウルで行われたサッカー東アジア・カップ日韓戦で、韓国側観客席の南朝鮮人が、2階から、【歴史を忘れた民族に未来はない】と書かれた巨大な横断幕を垂れ下げた。

私が思うにむしろ、彼らは【歴史を知らない典型的な無知民族】だと思う。
しかも、伊藤博文を暗殺した殺人者朝鮮人肖像画を、サッカーの試合の観客席で掲げ、開催地である南朝鮮の観客はそれを見て、なんと大歓声だっていうから気が狂っている。

あの国は、暗殺者を釈放して英雄として、さらに、サッカーの試合にまでその悪しき影響を持ち込む民族なのだ。

まさに【火病】である。




残念なのはあれだけ今まで紳士的に観戦してきた日本人サポーターが、試合中一時、旭日旗を揚げたことである。
そもそも旭日旗事態には何の問題もないが、それをサッカーの試合で、南朝鮮相手のときに揚げるのは愚かな事であった。
日の丸でいいのに。







しかし純粋に己の技を磨き、正々堂々と戦うスポーツはいいものだ。
先週は長男の水泳大会が天理で開催された。

中学校の奈良県水泳大会である。

中学の試合の段階は、各都道府県で行なわれる県単位の大会があり、この大会で優勝、準優勝し、全国大会の標準記録を突破すると、ブロック大会を棄権しても全国中学に出場できるらしい。

もちろん息子は競泳を始めて1年半。

とてもそんなレベルではないが、それでも3年生の夏は、中学最後の夏であり、少しでも良い記録を出して欲しいところ。

男子100m平泳ぎに出場する息子。

全国は無理でも、ベストタイムが出るといいなあと、親のほうが緊張。

大会登録時の息子の記録は、奈良県内の中学生ランキングで11位である。
11位に位置しているだけでも、競泳を始めて1年半のキャリアでは素晴らしいのだが、この県大会で4位に入賞すると、近畿大会に出場資格を得ることが出来る。

夏の大会は長水路50mのプールでの大会がほとんどであり、短水路の25mプールよりも記録は落ちる。
ターンがある方が、記録は早くなるからだ。

短水路25mプールでの息子のベストタイムは1分13秒。

長水路50mプールでも息子のベストタイムは1分15秒。

共に今年の春ごろに出したタイムだが、初めて出場した当時、100mのベストタイムが1分30秒だった事を思えば、すでによくここまでがんばってきたものだと感心する。

小学校3年生の時から競泳の選手クラスでバリバリ泳いでいた私とは、息子の環境はあまりにも違う。


どうしたものか。


親としてはとにかく、本人が力を出し切ってくれればそれでよいが、近畿大会に出場できなければ、本人の中学最後の夏は、ほぼこの大会で終わることとなる。

まだ7月だし、もうひと月、8月の灼熱の太陽の真下で、どうかもう一度水泳大会を味あわせてやりたいと思い、レース展開をアドバイスした。

『前半の50mを33秒台で入れ。』
『後半は、もう一度50mのタイムトライアルのつもりでやれ』
『後半は力尽きて死ぬつもりで泳げ』

現役時代私は、日本一となったレースも、日本高校新記録を樹立した当時も、とにかく後半が強かった。

何度か常識では考えられないようなタイムでラストスパートしたこともある。
きっと息子も後半、辛抱できるはずだと、前半から飛ばして入り、後半、死に物狂いで泳ぐ作戦を指示した。



県大会ともなると、予選と決勝があり、まずは予選通過の大きな壁が息子の前に立ちふさがる。


予選のレースがスタートした。



相変わらず、ヘタクソな素人飛び込みのスタートで、周りに1mほど遅れて浮き上がり、ハラハラさせる息子。

しかし25mを通過した辺りで、周りに追いつき、追い越し始めた。

前半の入りは33秒89。

(よしっ!いいぞ!あとは辛抱だ!!)

前半の折り返しタイムが早い入りだったので、後は折り返してからの50mをどこまで落さずに泳ぎ切れるか・・・・・。

結果、1分11秒65。

最終組の前の組でトップで入り、なんと4秒近くも縮める大ベスト。

作戦も大成功である。

全国大会レベルの最終組を終えると、予選を5位で通過していた。

決勝進出を果たし、しかも決勝であと1人に勝ち、4位に入れば、近畿大会への出場資格を取得できる。



私は現役当時に自分がしていたように、決勝レース2時間前あたりに甘いものを食べさせ、血糖値を一度下げ、決勝レース間際に上がってくるタイミングを計った。

予選後、10分でもいいから少し睡眠を取る様に指示したが、息子の周りには、他校の友達が集まり、ワイワイガヤガヤ、休むどころじゃない。

1人になって体を伸ばして休めるように言おうかと思ったが、私の現役当時とはステージが違う。
あまり、厳格にやらせるのもかわいそうになって、黙ってみている事にした。

せっかく大ベストが出て、あと少しで近畿大会に出場できるところまで来たからと、私が必死に様々な指示を息子にする姿を見ながら、にも関わらず、素人レベルの意識で過ごす息子。

苦笑いの私を見て妻が、

『ぎゃははは。見て、あの子、友達集まってしゃべっちゃってるじゃん〜!』
と大笑い。

(これでいいのだ・・・・・)

記録と勝負の世界に住んでいた当時の私を思い出しながら、人気者の息子のところに集まる友達たちとのやり取りを眺め、水泳漬けだった幼い頃の少年の自分の姿を、写し重ねていた。



そして決勝。


決勝に出場する事自体がはじめての息子、緊張しているのが見てとれる。

その緊張感を突き破り、闘争心に変え、半分トリップしたような集中力を獲得してレースに挑まなければ、体が緊張に負け、力が入らない。
その集中力を見せ付けられるか、はたまた自分に負けて脱落するか。

どうなる??

スタート。

やっぱりヘタクソな飛び込みで出遅れる。

しかし決勝も指示通り、前半思い切ったタイム、33秒8で入る。

後半だ!

前半を6位で折り返した。

(ああ・・・ちょっと難しいか・・・6位から後半2人抜くのはしんどいな・・・・・)

と思いきや、後半、グングン来るではないか!

1人、2人を抜き去り、4位に浮上。

結果、1分10秒98で4位入賞。

決勝で11秒を切り、10秒台にまで上げてきた!

見事、近畿大会へ出場だ。すげえ〜〜〜〜







この大会直前、スイミングのAチームの合宿に選抜されず、Bチームの合宿への参加となってしまい、少し落ち込み気味だった息子だったが、この近畿大会への出場によって少しは報われただろう。

しかし、近畿大会どころか決勝にも残っていない選手が、同じスイミングのAチーム合宿に選抜され、決勝進出を果たし、近畿大会にも出場することとなった息子がBチームへの選抜とは、なんと片腹痛いスイミングであろう。

練習が弱いからというのが理由らしいが、そもそも息子の競泳のキャリアから考えれば、小学校低学年から選手クラスで泳いでいる子供と比較して、練習が強くないのは当たり前である。

この選抜手法にはセンスがない。選手を育てるイメージ力に欠ける。

少しでも時間があるならその時間に賭け、集中的に指導すれば良いのに。

息子はあと3秒で全国大会に出場できる。

スタートの技術だけで、2秒近く縮むことは明白だ。

それなのになぜスタートの技術を指導しないのか、私にはそれがまったく理解できない。

ストロークに関しても、技術的な指導をしない。

なぜ技術を指導しないのか。

知らないのか??

きっと技術的な勉強をしていないのだろうと思う。

コーチからすると、いまさら聞けない技術論。

流体力学】の勉強はなかなか難しいものがあるからなあ。




私とて黙って見ていてもしゃあないと、息子に飛び込みと【ひとかき、ひとけり】の指導をしたいところ。

そこで、上中学校のプールでの指導を上中学の先生にお願いしたが、あっさり断られた。

近年、学校の先生もセンスがない。

水泳部を一体どうしたいと思っているのか。描くビジョンもない顧問を持った子供達が痛ましい。


民間のJSS富雄のスイミングのプールを借りるのも不可能だろう。

選手クラスの子供たちを見ていると、全員に【スタート】も【ストローク】についても基礎的な技術が欠けている。
非常に水抵抗のリスクの高いストロークをしている。

つい、プールサイドに立って、教えてあげたくなる。


苦しい気持ちだ。


みんなあと少しなのに・・・・・