妻のおでかけ�

妻のお出かけ。

以前、私を置いて、そして子供たちを置いて、妻が子供の同級生の母親と、飲みに出かけたことを書いたことがある。
そのときの記事が下記の内容。


http://d.hatena.ne.jp/sumikenn/20110219


生涯二度目となるお出かけである。

私は、
「り・・りさちゃん・・・僕を置いてどこへ行くのぉ〜??」
と泣く。
するとりさちゃんは、
「2時間くらいで帰るから。」
と、冷たく答える。
「そんなこと言って、僕らを置いて出て行くんじゃないの〜?」
と私。
「ばかじゃん?」
と妻。

PTA役員の母親たちによる女子会というやつらしい。
(くそお〜。よその女どもは本当にろくでもねえ。うちの妻を誘い出しやがって・・・・・)
誘われても私や子供を置いて出かけることなど滅多にない妻だが、今年から重要なポジションを努めることになり、出て欲しいと他の役員から強く誘われたと。
奈良のホテルのビアガーデンが会場だという。
出かける前に、どれを着ていこうかと、服選びをする妻に、
「男の注目を集めたいならこっちのスカートがいいと思うよ」
と言ってみる。
「ばかじゃん?」
といつもの返事。


「ちょっと〜どの服がいいと思う〜〜??」
と私に聞いてくる妻。
私は、あれもいいじゃん、これもいいじゃんと、何度も何度も着替えさせてみる。
私の目的は、私の前で何度も下着姿になる妻を見ることだから、全然かみ合わない。
妻はそうとはつゆ知らず、一生懸命着替える。

「だから〜、目的によるじゃん〜!男の視線?それとも女の視線?」
と私が聞くと、妻は、
「馬鹿じゃん?」
と真面目に聞かない。
結局、動きやすく、ビール飲んでもお腹のふくらみが目立たない服に決定。

三女を連れて駅まで送る私。

妻を送る道。妻の後姿を眺める。

(今日、俺以外の誰かに、この美しい妻が何かされるのだろうか?)

駅まで送るつもりで三女と手をつなぎ、テクテクテクテク。妻の後ろを歩く。

気がつくと駅のホーム。

電車が来た。

気がつくと私、妻と一緒に電車に乗っていた。

結局、会場まで一緒に来てしまった私。
女性陣の集まるホテルのフロントに到着し妻が一言。
「主人ですぅ〜〜」
紹介されてしまった。


しかし私も男。
『席は別で』
と、三女とふたりで遠く離れた別の席に座った。
小学3年生の娘とふたりでビアガーデン。
暑い日差しの中、ビールガブガブ飲みながら、娘と料理を頬張る。
さすがになかなか小学3年生とは会話がない。
「お母さんの所に行ってきていいぞ!」
と言っても、
「ううん」
といって行かない。
私を離れた席に一人にするのがかわいそうと思っているのだろう。
やさしい子だから。
そこで、娘と2人で偵察に行く。
妻の見えそうな場所に行き、娘に探させる。
「お父さん!居たよお母さん!」
と、その指差す方向を見ると、ジャジャ〜〜〜ン!発見!!!

(なんや完全に女ばっかりやないか)

(なんや妻が、一番の美女やな)

そんな勝手な事思いながら、妻を盗撮。
娘と撮った写真見ながら、
「お母さん一番綺麗だよね〜」
と言う大人失格な私。
「うん」
と元気よく同調するおばかっちょ娘。
それでも、数十メートルの位置に母親が居るのに一緒に居られない娘が可愛そうになり、娘を連れて、妻のいる女子会の席に乱入。

「どうもまいど〜〜〜おじゃましま〜〜〜す!安岡力也です〜!あ、もうおらんやないか」

とか言いながら席に着く。妻とひとつの椅子を分け、膝に娘を座らせ、女子を接待。
話すと面白い女性ばかり。
例の如く、私の得意な下ネタのオンパレードに熟女たちは盛り上がり、いつしか各夫婦の営みの話へ。
すかさず私が、
「うちは、週3回ペースですよ」
というと、周りの奥様方は完全に固まり思考停止。
一部の奥様はよだれをたらす。
「ちょっとやめてよ〜!」と言いながらもまったく否定しない妻。
結局、夫婦はいつまでも愛し合っていることが大事と話をまとめ、解散になりました。


とっても気さくで、さっぱりとしたステキな奥様ばかり。

突然の同伴者となった私と娘もこころよく受け入れてくれて、大盛り上がり。
初めて会う女性がトコトン苦手な私だったけど、そしてさらに、産まれてから一度もナンパをしたことのない私だけど、楽しく会話が出来たので、もしかしたらナンパくらいできるかもしれないと、少し自信が湧いた。
今まで一度も経験のない『コンパ』なるものにも、意外と怖がらずに出席できるかもしれないと思っちゃった。もう年齢的に出る機会もないけど。


結局妻は、1人でのお出かけにはならず。

そして帰り道、妻の左手は私と手をつなぎ、右手は三女と手をつなぎ、結局【妻のおでかけ】にはならず、【妻と私と梢のお出かけ】となってしまいました。