結婚記念日
今日は私たち夫婦の結婚記念日。
妻とは知り合って29年。結婚して15年。
高校時代は同じクラスで隣りの席。
毎日私のノートを書いてくれた女の子だった。
それなのに成績は私の方が上。
綺麗で天然な女の子だった。
いつも髪がいい香りがして、ひそかにお互いを好きだった。
学校からの帰り、隠れて何度かキスをした。
制服着たまま電車で彼女を抱きしめ、白い目で見られたこともある。
幼く若い青春の時だった。
それから互いに遠慮し合い、友人として、一定の距離感で互いを想った。
しばらく恋人ではなかったが、一度も忘れたことがない。
他に恋人がいたときも、揉めて別れて傷ついた時には、彼女がいつでも会いに来て、私を慰めてくれると、そんな風に勝手に思い込んでいた。
私は彼女の仕事場に、何度も自分の恋人を連れて行った。
彼女に見てもらいたかった。
値踏みをしてもらって、大丈夫かどうか、彼女に見て欲しかった。
そんなことする必要ないのに、それなら彼女を恋人にすべきだったのに、そんな簡単で肝心なことに気づかなかった。
紳士服売り場で働く彼女に、ワイシャツを見立ててもらい、古くなったワイシャツを脱ぎ、捨ててもらっていたのだが、彼女はその私が脱ぎ捨てたワイシャツを、ボロボロになってもパジャマにしていた。
これは後に彼女のお母様から聞いた話。
数年間会えず、友人の結婚式で再会した私たちが一気に恋に落ち、当然のように一緒に暮らすようになり、結婚してから15年たった。
毎日顔を見てはいるが、一度も飽きたと思った事がない。
綺麗な顔立ちは、白い肌と透き通った細く高い鼻が、まるで人形のように思える。
妻の血が入った子供たちは、女の子もとてもかわいいし、男の子も美男子である。
美しいスタイルはどんな服を着ても映え、ヒップラインが絶妙に美しく、私はいつもムラムラしてしょうがない。
何度抱いても飽き足らず、『もう〜、またあ〜?』といつも叱られている。
出会って29年、結婚して15年、心からの感謝を込めて、100本のバラの花を贈った。
何年経ってもどんどん強くなる彼女への愛に私自身が怖い。好き過ぎてる。
倦怠期という言葉があるが妻には当てはまらない。
昔の恋人はひと月で飽きちゃったのに。
すべてのパーツが美しく愛らしい。
ありがとうLISAちゃん。
これからも死んでからもお墓の中でもずっと一緒にお願いします。